やっと冬らしい気候を迎え、コーヒーが更に美味しく感じるようになりました。このハイシーズンを迎え、どのようなコーヒーが好まれるのか、私が感じました点を列記させていただきました。
 

☆☆ 冬に向くコーヒーは何か? ☆☆

 冬の嗜好は、濃厚(薄い濃いではありません。舌触りなどの濃さです。)で、脳への刺激の強い物を一般的に好みます。ここではカップ・オブ・エクセレンス、SCAJのジャッジシートを使って説明させて頂きます。(刺激は舌への刺激ではなく、脳への刺激が重要と感じています。このために焙煎の度合いによる焦げた風味などの刺激は関係ありません。)

 ジャッジする8項目【クリーンカップ】【スイートネス】【アシディティ】【マウスフィール】【フレーバー】【アフターテイスト】【バランス】【オーバーオール】の中で、濃厚さはまさしく【マウスフィール】【スイートネス】であり、脳を刺激する要素としては【フレーバー】にあたります。つまりここに特化した商品形態を使用することが重要であり、寒い時期には飲んだ印象(余韻)が非常に長く残ることになります。また通常ジャッジ上で量(強弱)は点数の対象外ですが、脳への刺激という点からは、強弱も非常に大きなファクターになると感じています。

 例えば、ミルクも砂糖も入れないで飲む(ブラックの状態です)と仮定する場合、グァテマラ、コロンビアのスペシャルティコーヒーのようなフレーバーの強い要素を持つものは嗜好的に好まれますが、これに【マウスフィール】【スイートネス】に特化した商品との組み合わせの方がより好まれる傾向にあります。ここに有効な国としてはエルサルバドルやコスタリカで、フレーバーの強さはグァテマラに劣りますが、【マウスフィール】【スイートネス】に特化したファクターを持っています。この考え方はエスプレッソやカプチーノの品質を考えるファクターと全く同じで、‘舌触り’‘滑らかさ’が重要な点と致しました。またミルクを使って飲む場合には、ミルクの滑らかさを活かす構成が必要となりますので、熟度の高いチェリーを使用した、(ブラジルのような)ナチュラルのスペシャルティコーヒーも合うようになります。

☆☆ 私の冬のコーヒー ☆☆

 冬の夜、寒くて寝る前にコーヒーが飲みたくなるときが多々あります。(酒を飲まない私は、寝る前にコーヒー2〜3杯であれば、ぐっすり寝られます。)自宅にエスプレッソマシーンが無い私は、通常よりもかなり細かめに挽いたコーヒーを低い温度のお湯(80℃程度と思います)の5分程度かけてペーパー抽出をします。200cc分抽出するのに使用するのは35gで、濃厚なエスプレッソに似た液を抽出します。こうした特殊な抽出をしていますので、豆の選び方は相当気を使います。基本的に雑な味が出ないようにスペシャルティ品(COEで80点以上、当社ホームページご参照下さい。最近はコスタリカ カンデリージャ50%+エルサルバドル サンタリタ50%にて配合したものを好んで飲んでいます。)しか使用しませんが、これ以外に細いお湯をゆっくりと湯を入れることが必要となります。

 ‘滑らかさ’‘舌触り’から言いましてもコーヒーの油分が多く抽出されるほど冬には向きますので、最近では【カフェテリア コーヒードリッパー】(叶ツ芳製作所 上代2,000円)やボダムのフレンチプレス【ケニア500cc】も使用しています。特に最近のお気に入りなのは【カフェテリア コーヒードリッパー】で、見た目は昔流行ったベトナムドリッパーの高級版ですが、フィルター部分は超微細特殊メッシュ(実用新案取得になっています)を使用しているので、フレンチプレスよりもかなり細かな粉が使用でき、濃厚な液が抽出できるのが特徴です。これで作る冬のカフェ・オ・レは最高です!

 比較的寒い大阪北部に住む私にとって、コーヒーは嗜好品である以上に生活必需品です。ただし美味いコーヒーを飲むと、寒い季節も悪くないような気がします。スペシャルティコーヒーの流行で、最近お洒落な器具、美味しさが強く感じられる器具が次々と販売されています。職業がら社内で色々な器具をテストしますが、どれもこれも欲しくなり、自宅で夜や週末に遊んでいます。美味い原料と突出した器具の組み合わせは必要不可欠です。これからもっとすごい器具もでるのでしょうが、想像しただけでもワクワクしてきます。

☆☆ 寒い冬のお奨めコーヒー ☆☆

カフェ・オ・レなど牛乳やミルクを入れ、濃厚な温かさを求める方々には 

 コスタリカ カンデリージャ50%+エルサルバドル サンタリタ50% (カフェテリアなどの器具で)

 ブラジル DOT60%+グァテマラ エルポルベニール40% (フレンチプレスでどうぞ)

カフェ・オ・レの香りを楽しみたい方々に

 コスタリカ カンデリージャ40%+エルサルバドル ラ・レフォルマ60%

 

ミルクは入れず、砂糖を使用する方々に (砂糖が加わり甘酸っぱく、フローラルな香りです。)

 グァテマラ エルポルベニール60%+エチオピア イルガチェフェFLO40%

 

あくまでもブラックと言う方々に (滑らかさと香り重視です。)

 コロンビア サンテォアリオ60%+グァテマラ エルポルベニール40%


**全ての商品はサンプルロースターにて10分間の焙煎をし、アグトロン50レベルでテストした結果を私見で示しました。


   ☆☆ 器具ご案内 ☆☆



  【カフェテリア コーヒードリッパー】

   叶ツ芳製作所 上代2,000円

ワタル株式会社 大阪支店
井 上 英 司
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