グアテマラ スペシャルティコーヒー 農園レポート(U)

BENEFICIO BELLA VISTA
セラヤ氏が社長を務める精製工場兼輸出業者

販売先はアメリカが70%、日本が20%、ヨーロッパが10%となっており、一部の販売先を紹介すると、Strbucks、Peet‘s Coffee、Stumptown、Coffee Roaster、Ritual Coffee(STONPTOWN出身)、ワタル、一部日本の商社、Geoge Howell Coffee Co、Barismo、Atlas Coffee、Interamerican(Neuman系)、Royal Coffee、Sweet Maria’s、Carrara−Blaser、Mercanta 等。

カッピングルーム

二階のカッッピング・ルームでは毎日カップ・テストを実施し、自社や管理農園から生産されてきたコーヒーの乾燥具合に加え、品種特性や味の傾向を精査しています。上の中央の写真はAntiguaのLa Soledad農園の農園主Rony Asensio氏
グレイン・プロ(46kg入り)も対応していますが、リーファー・コンテナ輸入であれば、通常麻袋で問題はありませんが、麻袋の味が生豆に付かないのは良い。

ZELCAFE
セルカフェは4代目経営者のルイス・ペドロ・セラヤ氏によって経営されており、主な運営内容はコーヒーの栽培・マーケティング・品質と持続可能性(社会的、環境)の探求。
APCA(Asociacion de Produtores de Cafe Genuino Antigua)通称アプカ
アソシアシオン・デ・プロドゥクトール・デ・カフェ・へヌイノ・アンティグア(ジェヌイン・アンティグア・コーヒー生産者協会)です。同協会の代表をセラヤ氏は務めています。

グレード別に生産割合を見ると、HB:30%、SHB:10%、SHB Fancy:20%、Antigua:40%となっています。
コーヒーの生産について、セルカフェの取り組みは
・自社農園の経営・3名で共同の農園経営・農園の貸し出しを行っています。又、コーヒー栽培はグレード別に地域を分けて行っています。
・HB−ヌエボオリエンテ(ニューオリエンテ)
・SHB−シエラ・デ・ラス・ミナス
・SHB Fancy−シエラ・デ・ラス・ミナス、フィンカ・カンデラリア
・Antigua−アンティグア

自社農園では以下のコーヒーを生産しています。
・カルモナ農園−プルカル
・サンタ・クララ農園−サンタ・クララ
・ベジャ・ビスタ農園−ベジャ・カルモナ
・コンセプシオン・チュイト農園−ベジャ・カルモナ
以下の農園は土地を貸し出し、生産管理されています。
・ラ・フォリー農園−ベジャ・カルモナ
・ラ・フェリシダー農園−ベジャ・カルモナ
・サンタ・クルス農園−ベジャ・カルモナ
・プエルタ・ヴェルデ農園
・サン・アグスティン農園
このほかに、ラ・ソリダー農園(今期:東京・名古屋買付)、エル・バジェ(今期:大阪買付)ベジャ・カルモナ農園と“Hunapu”(ウナプ)と呼ばれる中小規模生産者が集めたコーヒーを購買しています。商品名に関して、Pulcal(プルカル)はカルモナ農園産、ベジャ・カルモナはいくつかの農園から集めたもの、サンタ・クララはサンタ・クララ農園産、プエルタ・ヴェルデはプエルタ・ヴェルデ農園産、Hunapuは中小規模生産者があつめたものとなっています。また、最近はアカテナンゴのコーヒーも扱っており、ワタルも頭に入れておいて欲しいとの事。

農園の紹介

【ベジャ・ビスタ農園】

地域:アンティグア、所有者:セラヤ一家、生産量:2,500袋(69kg/袋)、ブルボン・シット(2.5ha/今年2袋)、ミル:ウェット&ドライ 徹底した品質管理、出荷港へ直接持ち込み
 

【サンタ・クルス農園】

地域:アンティグア、所有者:レヒナ・ポンセ・デ・レアル、ベジャ・ビスタミルによる管理、ウェット&ドライミル:ベジャ・ビスタミルを使用
コーヒー栽培面積:15ha(25haは自然林)、品種:カツーラ・カツアイ・ブルボン、少量ゲイシャ、生産量:100−150袋(69kg/袋)。標高1600mエリアの4haにブルボンを植えており、2年後には約10袋、その後は年間25袋の100%ブルボンが収穫できます。
この分は当社が全量買い付けしたい、と申し出ました。シェードツリーはグラビレア(寒さや乾燥に強い)やアボカド、ビワが採用されています。

【ラ・フェリシダー農園】

地域:アンティグア、所有者:アセンシオ兄弟、ベジャ・ビスタミルによる管理、ウェット&ドライミルはベジャ・ビスタミルを使用
コーヒー栽培面積:14ha、品種:カツーラ・カツアイ・ブルボン、生産量:250−300袋(69kg/袋)
昨年の洪水で一部の農園が被害に会いましたので、今期は減産。

 【サン・ホセ農園】

地域:アンティグア、所有者兼経営者:フローレンス・アギーレ・デ・ウルエラ、ウェット&ドライミルはベジャ・ビスタミルを使用
コーヒー栽培面積:15ha、品種:カツーラ・カツアイ・ブルボン、生産量:200−300袋(69kg/袋) 

【プエルタ・ヴェルデ農園】
地域:アンティグア、所有者:ミノンド兄弟、経営者:リカルド・セラヤ
コーヒー栽培面積:42ha、その中の第16区画(10ha)でブルボン100%が育まれており、約100袋が生産されています。品種:カツーラ・カツアイ・ブルボン、生産量:750−1,000袋(69kg/袋、内100袋はブルボン)、ブルボン・シットは一昨年から1.5haに植え付けられており、今年は30袋が収穫され、来年は60袋が見込まれています。ウェットミルはサンタ・クララ農園、ドライミルはベジャ・ビスタミルを使用

左側:ブルボン・シット 右側:ブルボン

プエルタ・ベルデはスペイン語で “農園の門” となり、入口の門が緑色に塗られていることに起因しています。
アテマラの古都アンティグア(ANTIGUA)の盆地(パンチョイ渓谷)の谷底に位置し、標高1,525m〜1,600mに農園は広がっており、高峻なアグア火山、アカテナンゴ火山、フエゴ火山と、三つの火山に囲まれ、この火山がもたらした豊かな土壌は軽石を多く含み、年間を通して一定の湿度を維持しています。
また、日中は燦々と日差しが照りつける反面、夜間は山から谷底に冷たい空気が吹き付けるため昼夜の寒暖の差を生み出しており、しっかりと締まった硬いコーヒー豆の生まれる素地になっており、この恵まれた自然条件が、豊かなフル・ボディと完熟果実のフレーバーに加え、上品でクリアーな酸味を持つコーヒーを創り出しています。

【ラ・フォリー農園】
地域:アンティグア、所有者:マリー・アン&マリー・ルイーズ・ペニー、ベジャ・ビスタミルによる管理、ウェット&ドライミルはベジャ・ビスタミルを使用
コーヒー栽培面積:41ha、品種:カツーラ・カツアイ・ブルボン、生産量:400−500袋(69kg/袋、内150袋はブルボン)
グアテマラの古都アンティグアはアグア火山、アカテナンゴ火山、フエゴ火山に囲まれた盆地で、火山がもたらした豊かな土壌は軽石を多く含み、年間を通して一定の湿度を維持しています。
また、日中は燦々と日差しが照りつける反面、夜間は山から谷底に冷たい空気が吹き付けるため昼夜の寒暖の差を生み出しており、しっかりと締まった硬いコーヒー豆の生まれる素地になっており、この恵まれた自然条件が、豊かなフル・ボディと完熟果実のフレーバーに加え、上品でクリアーな酸味を持つコーヒーに仕上げています。
ロス・ペレス区画 ロス・ペレス区画
アラソラ区画 アマポラス区画ブルボン・シット ロス・ペレス最終収穫

このアンティグア(ANTIGUA)の標高1,500m〜1,600mに広がる農園のコーヒー栽培地域は全体で41haありますが、その中の標高1,500mに位置するLos Peres区画(5〜6ha)でブルボン100%が育まれており、70袋前後が生産されますが、表裏作があることから、Arrazola区画(3ha)ブルボン100%(30〜40袋)も指定。また、Abandono区画(1.5ha)にもブルボン100%(赤・黄)を昨年から植え付け、2012年から収穫可能。また、Amapolas区画(1.5ha)に09年6月からブルボン・シットが植え付けられており、来年度に多少初収穫でき、最大20〜30袋が見込まれ、これも全量買い付けしたいと申し出ました。ゴム・チューブで水を供給し、一斉開花が可能です。
ロス・ペレスやアラソラ(再来年から植え替え)の収穫は一部を除きほぼ終わっており、カップ・テストでの素晴らしい味でした。
最高品質のコーヒーを作る自然条件が揃ったアンティグアは、グアテマラで最初にコーヒー栽培が始まった伝統も加え、古くから最高品質の代名詞でした。
アンティグア北部山麓のホコテナンゴに位置する同農園は、オーナーのフランス人ペニー姉妹から委託され、農業技師でAPCA代表のセラヤ氏(Luis Pedro Zelaya)が8年前まで荒廃していた農園を見事に蘇らさせました
単一農園として蘇ったラ・フォリー農園はセラヤ氏と農園マネージャーのByron Orizabal氏と二人三脚で農園を更に変革させています。
程よく剪定されたシェードツリー(寒さや乾燥に強いグラビレアを採用)に加え、施肥のコントロールの良さはアンティグア農園の中でも随一で、来年も品質が保証されます。

【レタナ&アネクソス農園】
地域:アンティグア、所有者:コフィーニョ一家、経営者:フェルナンド・コフィーニョ、ウェット&ドライミルはベジャ・ビスタミルを使用

農園面積:200ha、コーヒー栽培面積:140ha、自然林:60ha、品種:カツーラ・カツアイ・ブルボン、生産量:1,500−2,500袋(6kg/袋、内250袋前後はイエローブルボン)、標高:1,500m。
グアテマラの古都アンティグア(ANTIGUA)の盆地(パンチョイ渓谷)の谷底に位置し、高峻なアグア火山、アカテナンゴ火山、フエゴ火山と、三つの火山に囲まれ、この火山がもたらした豊かな土壌は軽石を多く含み、年間を通して一定の湿度を維持しています。また、日中は燦々と日差しが照りつける反面、夜間は山から谷底に冷たい空気が吹き付けるため昼夜の寒暖の差を生み出しており、しっかりと締まった硬いコーヒー豆の生まれる素地になっており、この恵まれた自然条件が、豊かなフル・ボディと完熟果実のフレーバーに加え、上品でクリアーな酸味を持つコーヒーを創り出しています。

 アンティグアの中心から西に1.5km離れたほぼ中心部に位置するこの農園は、その当時、カトリックの修道士たちの手により運営されており、代表を務めていたレタナ神父の名をとってレタナ農園と名付けられました。農園はRETANA、LA MARGARITA、LECSIONの三か所であることからレタナ&アネクソスと名付けられていますが、一昨年からケニア種、エリート種、ゲイシャ種が2009年から試験栽培されています。

【コンセプシオン・チュイト農園】
地域:アンティグア、所有者:ベジャ・ビスタミル、ウェット&ドライミルはベジャ・ビスタミルを使用
コーヒー栽培面積:40ha、品種:カツーラ・カツアイ・ブルボン、生産量:450−600袋(69kg/袋、内40袋はブルボン)

【コロンビア農園】
地域:アンティグア、所有者兼経営者:マルガリータ・アセンシオ、ウェットミルはコロンビア農園、ドライミルはベジャ・ビスタミルを使用
コーヒー栽培面積:30ha、品種:カツーラ・カツアイ・ブルボン、生産量:250−300袋(69kg/袋)

【コンセプシオン・ブエナ・ビスタ】
地域:サン・マルティン・ヒロテペケ、所有者兼経営者:ベルナルド・ソラノ、ウェット&ドライミルはベジャ・ビスタミルを使用
コーヒー栽培面積40ha、品種:カツーラ・カツアイ・ブルボン、生産量:350袋(69kg/袋、内120袋はブルボン)

【ラ・メルセド農園】
地域:サン・マルティン・ヒロテペケ、所有者:オルテガ一家、ウェット&ドライミルはベジャ・ビスタミルを使用
コーヒー栽培面積30ha、品種:パチェ・ブルボン、生産量:150−200袋(69kg/袋)

【エル・カルメン農園】
地域:アカテナンゴ、所有者:ファン・ホセ・メヒア、ウェットミルはエル・カルメン農園、ドライミルはベジャ・ビスタミルを使用
コーヒー栽培面積30ha、品種:カツーラ・カツアイ・ブルボン、生産量:400袋(69kg/袋)


FEDECOCAGUA

農協組織の連合体。1969年3月26日スタート時の参加農協は19で現在は148。この148の農協が生産するコーヒーの90%相当の輸出を取り扱っている。ウーリッヒ・グルナーとヘラルド・アルベルト・レオンが商業部門を統括している。
フェデコカグアはFairtrade(FLO)、UTZ Certified、Rainforest、Common Code for the Coffee Community(4C)の認証コーヒーに加えOrganic、Bird Friendly、Shade-Grown、Specialty等のコーヒーも取り扱っています。
取り扱い比率は従来@Conventional:64%AFairtrade:17%BStarbucks FLO:10% COrganic:3%CNespresso:3%EUTZ:2%FRainforest:1%でしたが、今年もスターバックスは殆ど買っていません。
フェデコカグアはHuehuetenangoエリアが一番強いものの、他の産地もアクセス(San Marcos、Chimaltenango、Escuintla、 Quetzaltenango、Jalapa、Zacapa、Solola、Retalhuleu等)があります。
10/11年度クロップは天候不順(低温、降雨等/特にサン・マルコスの低地)の影響で10%程度の減産が見込まれていますが、それ以上にNYC高騰の影響を受け、FLO・JASが集まりません。
農協組織であるため、傘下農協の農民の支援(農業技術支援、農民教育、販売時期アドバイスとプレ・ファイナンシング)と、その家族(奥さんと子供)の教育をする行動を進めているものの理解度は高くなく、目先の利益に走り易いので頭を痛めるケースが多々ある上、日々のデータ採取やシステムの煩雑さを嫌って有機栽培からコンベンショナルに戻るケースが出てきているようです。特に今年度は、コヨーテ(仲買人)がコーヒーであれば何でも現金で高く買ってくれるので、農民が各農協に持ち込むコーヒーが激減しています。有機栽培したものでも、コンベンショナルで販売しても十分価格が合うのが原因です。
世界的に安心・安全の取り組みが進んでいることから、有機コーヒーの需要が増加しており、当面需給バランスは崩れたまま推移しそうです。

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