エル・サルバドル スペシャルティコーヒー 農園レポート   

エベレスト社(Everest, S.A. de C.V.)が所有するロス・アルペス農園とJ.Hillが所有する精選工場を視察。

 ☆エベレスト社はスペシャルティコーヒー3農園とコマーシャルコーヒー1農園を経営しています。
@Los Alpes(ロス・アルペス)標高1550〜1875m:ブルボン・ティピカ種:農園管理は10名
25ha 10/11年度生産量予想 105袋お客様向けに全量ワタルが買い付け。今年もGrounds for Health(女性コーヒー生産者向けガン検診)向けにお客様のもと、アイダさんが1袋無償提供しています。昨年は低温に加え長雨の影響で生産量は大幅に減少しましたが、今年は手入れや施肥を今まで以上にしたことを受け、コーヒー樹から活き活きとした新しい枝が伸び始めていました。このまま行けば、近い将来に200袋の生産量が見込めます。今年の品質はスペシャルティを生産している4農園の内で1番の評価をしており、COEに出せば間違いなく90点以上は取れるとアイダさんは話していました。

Maduro(完熟) 96%、Falto(熟度不足) 3.5%、Verde(青実) 0.5%と完熟の割合が昨年以上に良く、確かに素晴らしい味・フレーバーでした。
AKilimanjaro(キリマンジャロ) 標高1,580〜1,720m:ケニア種:農園管理は8名
22.5ha 10/11年度生産量予想 90袋
ソルバーグ・ハンセン (S&H)45袋、カウンターカルチャー、スタンプタウン、スイート・マリア、スクエアーマイル、グランド・フォー・ヘルス向け 1袋。
S&Hは3年契約の最終年度で、契約上今年は¢300ですが、実質¢400になりそう。S&H以外は一昨年¢450、昨年¢475、今年¢500。因みに、来年度からもS&Hとの契約は継続します。
BMorlitania(モーリタニア) 標高1,400〜1,600m:ブルボン種:農園管理は6名
15ha 10/11年度生産量予想 240袋

カウンターカルチャーと一部スクエアーマイルに販売。この農園はカウンターカルチャーがシェード・ツリーを増加させるための補助として6年前から既に¢200で買っていましたが、一昨年¢300、昨年¢350、今年¢375で買い付け。
Cセントラルスタンダードを生産している農園。
DTanzania(タンザニア) 標高1,400〜1,500m:ブルボン種がメインでパカマラ種が僅かに植えられている。

13.734ha 10/11年度生産量予想 90袋
この農園では40〜50年前から生産されており、2010年4月にアイダさんが購入し、念願であった自分自身の農園を初めて持ちました。ここはキリマンジャロ農園から車で10分程度の距離にあるようです。
今年度分は全てスタンプタウンに¢250で売却した。この農園を購入するにあたり銀行から融資を受けたが、購入資金の60%しか融資が受けられず、早急に資金が必要であったことから、前から従来のスペシャルティ3農園のコーヒーを購入希望していたスタンプタウンに昨年4月に売却した。
この農園はスタンプタウン専用では無いとの事で、11/12年度からは当社も買い付けをしたいと申し出た。

☆とにかくアイダさんには頻繁に購入依頼があり、$15の提示があるようですが従来の顧客を最優先しています。未だにエベレスト社(赤字で銀行からの融資残高が多いため)からは給料をとらず頑張っています。

☆Grounds for Health
近隣に病院や診療所がなく女性のコーヒー生産従事者は、がん検診(乳がん、子宮がん)を受けられず死亡者が多かったことから、昔から診療所等を作る必要性が訴えていました。
アメリカのロイヤルコーヒーが中心となって、高品質コーヒーを生産し世界から買い手が殺到している農園に対し、この趣旨を理解してもらい無償提供を呼び掛け、今年もオークションを開催することになり、アイダさんも賛同し4農園から1袋(計4袋)提供しています。
また、前々からアイダさんがブエノス・アイレス地区のコミュニティーに病気の診療所や食べ物の配給所を作りたい、との運動にカウンターカルチャーが同調し話が進んでいるようです。
*スペシャルティを生産する上記3農園は人気が高く、上記買い付け会社以外から常に買いたいとの申し込みが殺到しています。しかし、もともと2003年のCOEで、ロス・アルペス(ワタル)、キリマンジャロ(S&H)、モーリタニア(カウンターカルチャー)が落札したことから、この3社が最優先となっています。しかし、キリマンジャロにかんしては、S&Hが50袋程度でOKとしていることから、残りはカウンターカルチャー、スタンプタウン、スイート・マリア等にも販売している一方、ロス・アルペスにも買いたいとの申し込みが殺到し、高品質コーヒーの証となっていますが、アイダさんは今までのワタルとの取り組みからワタル以外に販売する意思はありません。また、色々の人からCOEに出せば高値で販売できるのに!との声が多くあるものの、当初からの顧客を大事にしたのでCOEには出さないと明言しています。
6年前からロス・アルペス、キリマンジャロ、モーリタニアの三農園に天然の殺虫剤・殺菌剤を撒いていますが、この三農園合計で1シーズンに1,000回撒かなければならず、しかも、1回に撒く費用は100ドル程度、合計で10万ドル以上と膨大な費用がかかっています。また、農園管理コストは高い順で、ロス・アルペス、キリマンジャロ、モーリタニアとなっています。
*有機栽培で生産され、一昨年からはJASの有機認証も取得出来ました。因みに、JAS取得費は1,800ドルかかったようです。
*なぜ生産量を落としてまで有機栽培にこだわるのか?との問いに対し、このコーヒーの品質そのもの高さを、彼女が最も大切にしている3大顧客(Wataru, Solberg, Counter Culture)が認めてくれているから、との返事。

−有機肥料の内容(3農園一緒)−

<液体(水溶液)散布>
4月:ホウ素7% + 亜鉛9%
6/7月:カルシウム7% + Multiminerales
9月: カリウム 1ℓ + 海藻/シネルバ・プラス(Cinerba Plus) 1Kg
<施肥>
6月:K・Mag カリウム22% + マグネシウム12% +硫黄12%
6月下旬、9月上旬の2回:Ferti Organic(フェルティ・オーガニック)、2年前まではHuisil(ウィシル)名でした。
 窒素+リン+カリウム+カルシウム+マグネシウム+亜鉛+牛糞+鶏糞+牛の血+野菜くず などを合わせた有機肥料。当肥料は非常に中米でも人気があり、品薄であったことから入手が困難だったものの、一昨年からJasal社長のホセ・アントニオや有志(周辺の家畜生産者から糞の提供や屠殺場から動物の不要部分、コーヒー精選業者からはコーヒーの果肉、市場からは野菜くずをそれぞれ無料で仕入れ、これらの人も出資)が製造会社を設立(アイダさんも僅かに出資)し、一昨年6月から使用しています。(因みに、マラカラAもボルボヨンで除去された果肉を提供し、Ferti Organicの提供を受けています。
*1マンサーナに3〜4袋を散布。約$40/250lb袋。このFerti Organicはゆっくりと浸透し持続性が高いとの事。
アイダさんは3農園分(63ha)で1,000袋を使用する。大樹 6オンス/1樹、中樹 4オンス/1樹、小樹 2〜3オンス/1樹

上記費用を考慮すると、ロス・アルペスの生産コストは¢300を超え、現行の販売価格では生産費用を賄うことが出来ず、三農園のピーベリー(合計で15袋程度)をアイダ・リザーブとして$20/lbで販売しており、今年も価格は未定ですが販売する意向です。このアイダ・リザーブはワタル、ハンセン、カウンターカルチャー、スタンプタウン、スイート・マリア、ピーティ(カンサス)に限定販売。
 モーリタニア(3農園で一番生産性が高い)が他2農園のコストをある程度賄っていますが、投資コストを回収するには至っておらず、エベレスト社としての長期ローン残高は、後3〜4年にて完済したい意向。
従って、アイダさんはエベレスト社から給料を取っていない状況が継続していましたが、昨年からJ.Hillのスペシャルテイ販売担当になったことから、だいぶ楽になったようです。
アイダさんのコーヒーの精選並びに輸出業務はJ.Hillにて行っていますが、J.Hillはオーガニック並びに小ロット処理に向きます。

ロス・アルペス農園

農園名:Los Alpes
農園主:エベレスト社(Everest, S.A. de C.V.Aida Batlle Giammattei/Mauricio Batlle Mena
所在地:Buenos Aires,Chalchuapa,Santa Ana   農園地域: Apaneca−Ilamatepec Mountain Range
敷地:27.8ha(コーヒー:25ha、花壇・野菜:2.8ha)(農園管理は10名)
コーヒーの種類:ブルボン&アラビゴ・ティピカ
農園の標高:1,550m〜1,875m
平均年間降雨量:2,100mm
平均気温:20℃ 土壌:火山灰土壌(Sandy – Loam
シェイドツリー(Type of Shade):Pepeto Peludo、Avocado、Copalchi、Cypress
昨年の生産量は70袋/69kgs、今年(10/11年度)は105袋見込み。この分であれば11/12年度 130〜140袋見込み。
精選工場:J.Hill
カップ評価:chocorate,blueberry,juicy,floral,sweet melon,acidity,bright,brown sugar.

ロス・アルペス農園は1970年にマウリシオ・バトル氏が経営を開始し、2000年になって彼の娘であるエベレスト社のオーナーとなったアイダ・バトルさんに引き継がれました。アイダさんは自然栽培を標榜しており農薬や化学肥料は使用していません。

6年前からFerti Organicuisil(ウィシル/植物の成長を刺激し細胞への透水力を高め、葉の成長を助ける菌に炭素を与えると、酸素利用も多くなり、肥料の表面張力を減らすことによって肥料の浸透力を増加させる)を通常毎年2回(10/11クロップは増加させた)与える一方、天然の殺虫剤や殺菌剤が散布されています。また、6年前からシネルバ・プラス(Cinerba Plus)という根を伸びやすくする海草を撒いており、この海草は土壌を活性化させ石灰岩を溶かすことにより、土壌を肥沃にします。その上、農園にはCentavito(センタヴィット)と呼ばれる草が生えますが、この草が土壌に窒素などの滋養を与えると同時に、土中水分を保つ作用に加え、土壌流出も防ぐ効果があり重要です。一方、標高が高くブロカ(虫害)は少ないものの、虫対策としてガーリックやオニオンも用い防虫効果を上げています。
苗木はとても弱く病虫害の被害を受けやすいので、30日ごとに有機の肥料を与えると同時に、天然の殺虫剤や殺菌剤を散布し、一本一本に細心の注意を払って育てます。苗木が病虫害の被害を受ければ直ちにその木を苗床から抜いて焼却し、その苗床の土は二度と使わないことで、ほかの苗木に汚染が広まるのを防いでいます。苗木一本を一つの袋に植え、それを6インチ(約15センチ)間隔で並べることで苗木が強く育つのを助け、且つ細菌や虫の蔓延を防ぐのに効果があるようです。

更に、農園のほぼ全体をシェード・ツリーが覆っており、これらの樹木の葉や果実が落下してコーヒー樹に養分を与えていますが、現時点ではもう少し必要と感じており、今年増加させる。しかし、標高が高いため枝の剪定に注意を払っています。これは、適度に日差しをコーヒー樹に与えないと葉カビ(オホ・デ・ガージョ)病が発生してしまうからです。上手くシェード・ツリーに覆われて成熟したコーヒーチェリーは赤紫色となり特有のフレーバー(ワイン・フレーバー)を伴った甘味を醸し出しています。 一方、サルバドルではパラ栽培方式が増加してきています。パラ栽培とは本来上に伸びる幹を強制的に横に倒し、枝となる部分を幹のように上に伸ばす方式で、樹齢が進んだ木をパラ栽培にすると収穫量が増加すると言われています。昔のサルバドルはパラ栽培が主流で、アイダさんも将来は全てパラ栽培方式にしたい意向。
 シェード・ツリーが完全なチェリーは、赤く熟した後は紫色になり熟度が増加しますが、シェード・ツリーが不完全なチェリーは、赤く熟した後に乾しブドウの如く黒くなって熟度が押さえられることから、完璧なシェード・ツリーを目指しています。
コーヒーを愛する同農園の従事者は、コーヒー栽培のあらゆる段階で品質を維持して行くことの重要性を良く認識しており、種の選別から摘み取るチェリーの選別にいたるまで、細心の注意をはらってコーヒーを生産しています。アイダさんは収穫賃通常より約3倍支払っている上、食べ物等も支給しており、収穫期にはチェリー摘み取り人が同じ場所を何度も行き来しながら、完熟した実だけを手摘みしてゆきます。この行程が最高品質コーヒーを保証(収穫分の95%がスペシャルティ)している訳です。10/11クロップは、Maduro:96%、Falto:3.5%、Verde:0.5%の模様。

チェリーは4つに大別されます。

10/11年度の収穫は、今年1月初旬から始まり、3月下旬までかかる予定でしたが、チェリーの盗難がおこったことから、収穫人を増加させ中旬までに完了させる意向。(3月5日農園を訪問する道すがら、チェリーを担いだ泥棒と10名程度とすれ違った折、アイダさんが警察に通報しておいたら、帰途時に4名捕まったとの情報が入った)。収穫を早めることから多少収量の減少が考えられますが、コーヒー樹が元気で予想(95袋程度)していたより多く、105袋程度が見込まれています。
今年もグランド・フォー・ヘルスのため各農園それぞれ1袋(計4袋)を提供する。一方、セミ・ウオッシュドやナチュラルに加えスマトラ方式精製も加えました。必要数量を作ることも可能で、今期は4方法(エチオピア・ウオッシュド精製、ケニア・ウオッシュド精製、セミ・ウオッシュド精製、ナチュラル精製)で各1袋を精製依頼しました。
※エチオピア・ウォッシュド精製−果肉除去後水を張ったタンクに48時間漬けておき、その後24時間水無しの自然発酵過程。
ケニア・ウォッシュド精製   −果肉除去後水無しのタンクで48時間自然発酵させ、その後水を張ったタンクに24時間漬け攪拌。
アイダさんはスペシャルティコーヒーを農園単位/指定ロット単位で販売していますが、今後各顧客の要望に応える為に精製法も指定販売出来るように取り組んでいます。将来的にはメニュー化して、農園・区画・精製法を其々の好みに合わせてアレンジしたいとの事。又、取り扱っているコーヒーは絶対にアクアパルパー処理にかけられる事はありません。
アイダさんの考えでは、強制的にミューシレージを削ぎ落とすよりも、ストレスをかけない自然発酵の方が品質を維持出来ると話しています。訪問時には新たな試みを始めており、ワインとビールの酵素を発酵過程のパーチメントに振り掛けて、どう味に影響するか色々試しているそうです。

一方、2005年10月にロス・アルペス農園の近くにあるサンタ・アナ火山が噴火し4.9ha(7マンサナ)が被害に遭いましたが、その後、火山灰と従来の土と混じりあって窒素を多く含んだ良質土壌となったと判断し、2006年5月(雨季の始まり)にブルボンが植え付けられましたが、酸性が強すぎて全て枯れてしまい、2009年から再度肥料を投入して土壌バランスを適正にする努力をしており、今年に再度植え付ける予定。次回も完全なパラ方式(約2倍の面積を必要とする)を目指していることから通常ヘクタール当り3,000本植え付けの所、1,500本しか植え付けない予定です。
現在も、ほぼ毎日嬉しそうな顔をし、90分もかかる農園に足を運ぶ姿を見るにつけ、やはり“彼女の恋人はコーヒーだ”と思わざるを得ません。
ロス・アルペス“ワインを思わせるフレーバー” と “チョコレートや熟した果実の甘さを” 併せ持つ素晴らしいコーヒーは、アイダさんの献身的な努力なくしては不可能!! と再認識し、継続取引に間違いがなかったと思っています

☆09/10年度からウバセコ(果肉をアフリカンベッドで乾燥)を生産し、コーヒー茶として販売していますが、まさに名前の通り干しブドウの味・フレーバーがしています。価格は$4/ポンドで、スイートマリアは$15/半ポンドで販売しているようです。イエメンのカファ・アル・キシルと同じですが、完熟果肉をアフリカン・ベッドにて天日乾燥されていることから、味に濁りがありません。


LAS CRUCES MILL(ラス・クルセス・ミル)
 JASALが所有するミル。

標高1,100mにあるラス・クルセス・ミルは、高品質コーヒーが生産されることで有名なAPANECA(アパネカ)県ILAMATEPEC(イラマテペック)山脈に位置しています。昨年精選設備を一新して品質が昨年以上の向上を目指し、コーヒー生産に熱心な家族の伝統をしっかりと受け継ぎ、厳しい品質を満たした自社12農園(サンタリタ、サンファンデボスコ、サンフランシスコ、エルモリノ、サンアントニオ、グアダルーペ、エルカリサル、サンホセ、サンイシドロ、ラモンターニャ、モンテレオン、ロスノガレス)のコーヒーチェリーを精製しています。完熟チェリーだけを綺麗な湧き水で洗浄した後、赤レンガとコンクリートのパティオで乾燥されたコーヒーは素晴らしいアロマとフレーバーを含んでいます。
収穫されたチェリーを基本的には午後9時までにラス・クルセス・ミルに入荷させ、その日の内に果肉除去し、発酵槽に投入されますが、午後9時を超えて入荷した場合は、翌朝5〜6時からの処理となります。果肉除去・発酵・水洗等の工程を経てスペシャルコーヒーは通常6〜8日間かけて100%天日乾燥されます。一方、通常のSHBやHBは天日で3日乾燥した後、12台ある機械乾燥機にて仕上げられています。
発酵は通常約5〜6時間(気温により変化するが、基本的には完熟のため短時間で済む)かけるが水は使用せず、発酵後水洗し水路を通過させて‘ぬめり’を完全に除去している。
5年前からセミ・ウォッシュドを作り始めていますが、年々要望が増加(30%を超える比率)しています。果肉除去後、直ぐに天日乾燥場に運ばれた後、初めの3日間が重要で10分毎にかき混ぜ、その後10日間程度(12−14日)かけて乾燥させるが、‘ぬめり’がパーチメントに付着しており、手抜きをすると発酵するため手間がかかる。セミ・ウォッシュドはエスプレッソ用に好まれており、スエーデンの業者(メルカンタの顧客でJohan & Nystrom社)からの依頼で始めましたが、香りとコクが増すとの事。セミ・ウォッシュドの主要顧客は@イリー Aロイヤル・コーヒー(顧客はカリブー・コーヒー) Bメルカンタ(顧客はスエーデンのヨハン)に加え、3年前からアメリカのロースターにも納入しています。また、サンタリタ農園のチェリーでナチュラル仕立てしたコーヒーも好評ですが、チェリーをそのまま天日乾燥させるため、最低でも10日間は乾燥が必要との事。顧客はエスプレッソ用に使用したいとの事。
カップ・テスト(焙煎は投入温度150℃で7〜9分焙煎/粉8.25gにお湯150cc


JASAL
JOSE ANTONIO SALAVERRIA BORJA氏が社長を勤め、コーヒー以外では自動車会社等も経営しています。また、長男のLic.Jose Antonio Salaverria(30歳)はフロリダの大学で旅行学科を専攻していたことから、近い将来、サンフランシスコ農園内にエコホテルを建設し、旅行業にも乗り出す計画があります。次男のアンドレスは現在イタリアの大学院に行っており、来年帰国した後はJasalの後を継ぐ予定。アントニオ・サラベリア社長はサルバドル大統領の経済顧問も勤めていましたが、2年前の政権交代時に経済顧問は辞めているものの現在も影響力を保持しており、今回の入国時にも入国審査は応接室で待っている間に終了し、荷物も空港関係者が車に積み込んでくれていました。JASALは2009年からエル・モリーノ・サンタリタ・ミルを休止しており、ラス・クルセス・ミルだけが稼働しています。

コーヒー・マネージング・プログラムにより、各農園は生産から輸出まで全てのプロセスを管理し、トレーサビリティを強化明確化しており、ウネックスやノイマン・グループ等の外資系との差別化を可能にしていますが、益々、スペシャルティに特化したいようです。
Jasal の今年のスペシャルティ精製並びに輸出量は33,000袋程度となっており中米でNo.1です。
レインフォレスト認証は11農園あり、農地は840マンサーナ(600ha)で生産量は約7,000袋、内、グルメは5,300袋ですが、認証系では一番数多く登録しているグッド・インサイド認証も視野に入れています。

イリーには一部未完熟の入ったチェリーから青実や薄赤実を除去したヘネリコも販売しています。また、三井物産ともコモディティコーヒーを2010年から販売しています。
イリーとは約14年前から極秘で低カフェインのコーヒー栽培(農園提供と手入れから精選までJasalが受持つ)をし、ILLYDIUMと呼ばれ、コーヒーの品種はBLC(ブルボン・ロー・カフェイン)としてドクター・イリーが特許登録しています。コーヒー樹はアタコ地区で栽培されており、姿形からクリスマス・ツリーと呼ばれています。

FINCA EL MOLINO (エル・モリノ農園)

この農園はATACOの標高1,280〜1,400mに位置し、240haの農園が広がっています。品種はブルボンが90〜95%、残りがパカスとパカマラです。この農園もパラ方式にての栽培を多く取り入れています。
気温は夏が最高30℃、最低18℃。冬は最高28℃、最低12℃と寒暖の差は激しく通常は5月中旬から雨季に入り、6ヶ月間続きます。
この農園は、3年前までBourbon Naranja(オレンジ・ブルボン)が10袋程度しか収穫できませんでしたが、今年は50袋収穫可能。また、Bourbon Amarillo(イエロー・ブルボン)とBourbon Rojo(レッド・ブルボン)が栽培されています。このオレンジは、39年前に社長の祖父が植えたブルボンの突然変異です。


SAN ISIDRO(サン・イシドロ農園)
この農園はATACOの標高1,450〜1,500mに位置し、品種はブルボン主体ですが、パカマラも植えられています。
この農園でシェードツリーのペペットーに護られてパカマラのLos Luchadoresは栽培されています。

FINCA SANTA RITA tablon ILAMATEPEC (サンタ・リタ農園イラマテペック区画)
サンタ・リタ農園は、エル・サルバドル西部ソンソナテ(Sonsonate)州サンタ・アナ火山の裾野、 JUAYUA市(フアユア)、LOS NARANJO(ロス・ナランホ地区)に位置し、標高1,470〜1,750mの高地に広がっています。農園の広さは113ha。品種はブルボンが大半で、残りはパカスとパカマラ(パカスとマラゴジーペの交配種)。コパルチー(暴風林)に守られたこの農園でもパラ栽培方式が導入されていますが、この農園の標高1,600mから上に広がるイラマテペック区画に限定した100%ブルボンを買い付けています。

この農園は標高が高く、良く霧が発生する上、火山灰土壌に加え、シェード・ツリーの落葉が腐葉土を作り出すことから土壌環境は良く、高品質コーヒーを栽培するのに適しており、ブルボンが時間をかけて育まれています。

サンタ・リタ農園で収穫されたチェリーはラス・クルーセス・ミルに運ばれ、約12時間醗酵させた後、綺麗な湧き水で洗浄されます。この後、赤レンガとコンクリートの乾燥場にて10日程度かけて天日乾燥されます。

2005年10月のサンタ・アナ火山噴火でほぼ全滅となった同農園は、生産量が徐々に回復しており、2010/11年度の生産量は1,500袋が見込まれています。内、イエローが190袋、オレンジが118袋、パカマラが187袋。来年は完全に復活となる3,000袋が見込まれています。
サンフランシスコ農園の標高1700mエリアの10haに、4年前に植えたパカマラは、昨年の雨で今年は収穫が出来なかったものの、来年は150袋が見込まれています。
今年は、21日かけて天日乾燥したサンタリタ・ナチュラルを580袋作った模様ですが、シカゴ・トレーディングハウスの5名のバイヤーの内、2名が1位を、1名が2位の高評付けたことから引き合いが増加しているとの事。ナチュラルは発酵しやすいことから精選は高所が理想的で、乾燥だけは閉鎖したウエット・ミルのエル・モリノ・デ・サンタリタ(標高1500m)の乾燥場を使用しています。
 サンタ・リタのカットバック農法
@選択式カットバックPodas Selectivas… 傷んでいる木、生産能力のない木を選んでカットバックする。
A曲げ木 Parraパラ… 曲げ木をして原木を横に倒し、そこから生産性のある新芽()を垂直に伸ばす(最大10本)。サルバドルの伝統的農法。ブルボン種だけが適応します。
B横式カットバック Rockn oll …縦140cm、横の枝も切る。樹の形は四角くなる。
CカットバックPodas Total… 全て切る。
D3段階剪定Podas Ciclo… 3年周期で畝(うね)を作る。 このことにより毎年の生産量が安定します。


El Borbollon S.A.de C.V(エル・ボルボヨン精製工場)

サルバドルで4代に亘るAlvares一族のEduardo Alvares社長が経営する精製工場。この工場はサンタ・アナの標高800mに位置し、一族が所有する農園で収穫される全てのコーヒーを精製している、サルバドルの名門のウェット&ドライ・ミルで、ファミリーの農園で生産されたコーヒー以外にも近隣から買い付けたチェリーを精製・輸出しています。
Fully Washed(発酵槽)とSemi Washed (果肉除去後に乾燥)の二種類精製し、スペシャルティは農園ごとに精製・保管(袋詰め)するものと、チェリーのプロフィールが似たもの(同地区、同品種、同カップ)をブレンドしてトロハ(木製サイロ)でレスティングするものの二種類あります。ブレンドは数量バイヤー向けでレスティング期間は60日間。
このミルの特徴として、バティオで乾燥後、全てのロットをカップして、Aグレード、AAグレード、AAAグレードに分け、カードに農園名、入荷日とともにグレードを記録して保管。カップテスターはQグレーダーの資格を持つJorge Pacas Alvarez氏
ボルボジョン・ミルには通常夕方6時頃にチェリーが入荷し、基本的に収穫後9時間から10時間で果肉除去を完了している。(除去された果肉は石灰と混ぜられて肥料に回されます)果肉除去機は5台あり、4台はスペシャルティ用、1台は一般品用。発酵は16〜18時間。
入荷チェリー毎に、@入荷時間 A入荷数 B果肉除去時間 C発酵時間 D天日乾燥時間 Eパティオ# Fパーチメント量G水分 H倉庫入庫日を管理しており、トレーサビリティもしっかりしています。

グルメ(スペシャルティ)は、2haあるパティオに広げられ100%天日で8日から13日乾燥させ、乾燥後、水分が12〜12.5%になったら、麻袋や2つあるトロハ(TROJA/木のサイロ)に入れて45〜60日間エージングされ、大型は2,200キンタル(約1,500袋分)、小型は1,000キンタル(約700袋分)入ります。低級品は4日間天日乾燥後、機械で24時間乾燥させ水分を12%まで落としますが、乾燥機の熱源は100%パーチメントを使用。精選比率は、20%がCSD(セントラル・スタンダード)、20%がHG、60%がスペシャルティSHGとなり、その後、ハンドピック行程を経てからパーチメント状態でエージングに入りますが、カップを重視しているため、乾燥終了一日後と一ヶ月後にカップチェックをしており、この姿勢がCOEにおいて常に上位入賞を果している所以です。
ハンドピック行程を経たパーチメントは農園毎に保存されると同時に、それぞれ、等級毎にも分類されて積み上げられますが、湿気を吸収させないために、床の上に麻袋を敷き、その上に、コーヒーくずを敷き詰め、コーヒーの詰まった麻袋はその上に積み上げています。今回、トロハにはボルボジョンAが入っていました。

SCAA基準
A:82〜84点
AA:85〜88点
AAAは88点以上

2年前から話題のグレインプロ袋での輸出に関心あり。真空パックとグレインプロ袋についてディスカッション。ワタルは真空パックとグレインプロ共に使用しているが、今のところ問題(航海中の温度変化による袋内部での結露)は発生していない。通常、スペシャルティコーヒーは冷蔵コンテナで輸送し、定温倉庫で保管するので、コーヒーの劣化を防ぐことは可能。しかし、水ぬれによるダメージや麻袋の臭いがコーヒーに付着するコンタミネーション(汚染)は防ぐことができない。グレインプロ袋の使用は、臭いなどの汚染防止には効果あると思う。EL BOLBOLLONも2年前から実験的にグレインプロを使用し始めた。
入荷する全てのロットをQグレード認定カッパーがカップするなど、品質管理はしっかりしている。訪問時の1週間前にクロップの精製が終了し、ミル全体のメインテナンスにかかっていた。パティオのレンガ交換、ウエットミルの清掃、発酵槽タイル張替等。

MALACARA LOTE A
農園主:JOSE GUILLERMO ALVAREZ PRUNERA(ホセ・ギィジェルモ・アルバレス・プルネラ)
会社名:PERGAMIN S.A.de C.V.  所在地:Buenos Aires,Santa Ana Volcano
標高:1,400m〜1500m  品種:ブルボン(95%) パカス(5%) カツーラ(一部)  精製方法:フーリー・ウォッシュド

今期の収穫は昨年12月末からグラノセコの収穫が始まり、その後約2〜3週間成熟期間の後、2月上旬から今年3月中旬で収穫完了。このエリアは山の北側斜面で風が弱く、朝の最低気温は10℃を下回ることもありますが、北東斜面の日当たりが良いエリアのお昼頃は20℃近くまで上昇する上、霧が良く発生しコーヒー栽培に最良の環境となっていますので、完熟果実の甘味を伴った美味しいコーヒーが栽培でき、収量増を目指して昨年までは4年続きで3,000本程度のブルボンを植え、今年は1,500本を植える予定です。通常は、1マンサーナ(0.7ha)当たり3,000本(パラ栽培)を植えています。良質のコーヒーが生産される要因として、風がないこととテロワール(生産環境=農園がある小地域の気候と土壌)をあげており、土壌は肥沃な火山性土壌で黒土、ところどころに大きな岩が見られ、もし標高がもっと高ければ根っこが土中深く伸びられず寒さの影響を受けるが、ここは大丈夫と語っていた。

Buenos Aires(良い風)は名の如く、風が弱いことから良質なコーヒーが栽培できる。強い風は葉を落として生産量を減少させる上、チェリーに風が強く当たるとコーヒーの風味に濁りが生じると話しています。(アイダさんのモーリタニアとは隣り合わせ)

去年の6月から肥料販売会社と一緒に土壌分析プログラムを開始しており、自農園の各エリアの土壌成分を調べています。これによりどの栄養素がどの程度必要なのか数値化出来、必要最小限の出費で抑えることが可能となりました。更に、コーヒーの木もより健康的に、豆の品質もよりハイレベルなものになり、相乗効果も見られます。

農園はシェードツリーにアボガドや柑橘系の木に加えインガやピーチまでが植えられ、自然林の様相を呈しており、枝の選定も適切に行っていた。そろそろ開花時期を迎えます。
大きな岩が多い土壌のエリアは生産性・木の成長には良い影響を及ぼさないので、そのエリアの木は全て抜いてアボカドの木を植えるそうです。
生産量:09/10年度450袋(ワタル:250袋、残りはUSAと国内スペシャルティ向け)、10/11年度も輸出適格品は昨年と同様ですが、ロス・アルペスと同様にチェリーが多くは無い物の盗まれたようです。また、農園主のギジェルモ氏は国内で焙煎し販売もしています。
一方、基本的には電動かまで草を刈りますが、一部、グリフォサート等除草剤を少量使用することもあります。また、果肉に石灰を混ぜたものや窒素・燐酸・カリウムの化学肥料は使用しています。施肥を多くすることで木の力が増し、その効用で虫の被害を防いでおり、ブロカの発生は殆どありません。ここは殺虫剤に“NEEMと呼ぶ木(中国原産)の種を水と混ぜた有機殺虫剤を使用。
この農園もパラ栽培方式を積極的に導入しており、3年をかけてパラを終了させるとの事。
 ケニアのSL28やゲイシャ、パカマラの苗木も育てており、今年は一部植え付けを開始した。
マラカラの基本理念は@品質向上 A品質安定並びに生産量増加 B社会貢献

マラカラはA・B・Cの3つの農園があり、共同で積極的に下記の社会貢献(地域活動)に力を注いでいます。

@診療所を建てて常駐看護婦を置いています。医者は週1回の回診ですが、常備薬を利用して看護婦が日常の病気や怪我に対応すると同時に健康相談も受けています。
Aリブラ・デ・アモール(写真はAの農園主であるギジェルモ氏とリブラ・デ・アモールのメンバーの一部)。4年前からこの運動を行っています。従来は新生児の25%が栄養失調だったことから、近隣18農家の親に栄養状態をよくする食事を与えることや、食事の改善を指導し始め、これにより改善されてきています。
B公立学校(電気はソーラーシステム採用)ですが、土地と建物と昼食をマラカラが提供しています。
また、農園管理をするスペースにアボカド(有機栽培)を積極的に栽培し、これを売って農園経営を補助しています。また、農園従事者用に住居も建設し、食料も提供しており、最近はトイレや炊事場も完備でき感謝していました。加えて労働者のレクリエーション用にサッカーのグランドまで用意しており、今年は石などを除去し、グランドの整備をするようです。現在はピッカー14人が住みついていますが、収穫時には10倍以上の人が常駐し、食料の提供に加え高賃金を支払っており、季節労働者のリターン率も高く、オーナーであるギジェルモ氏の人柄があらわれています。オーナーが農園を頻繁に巡回し状況を良く把握している上、農園従事者の子供たちとも家族のように接し、労働者にも慕われていることから良質コーヒーの安定供給源として取引していける農園です。

商品名 エル・ボルボジョン マラカラ ロテ A
農園名 マラカラ ロテ “A”
農園主 Jose Guillermo Alvarez Prunera 4代目
品 種 ブルボン種
地 名 サンタ・アナ、チャルチュアパ、ブエノスアイレ(良い風の意)
生産地帯 アパネカ−イラマテペック山岳地帯、サンタ・アナ火山
総面積 68マンサーナ47.6ha)
栽培面積 65マンサーナ(45.5ha)
栽培品種比率 ブルボン 95%、パカス 5% 一部エリアにカツーラ
農園所在高度 海抜1,400〜1,500
他の栽培作物 イチゴ、ピーチ、ラズベリー、プルーン
年間平均降水量 1,900o
平均気温 20℃
土 壌 砂礫 − ローム層
日除け樹 イトスギ、ピーチ等
脱穀処理会社 ベネフィシオ エル・ボルボジョン
処理方法 水洗式
乾燥方法 天日乾燥
従業員 14人(収穫期 150人)


農園変遷
農園の歴史は20世紀初頭のアルバレス・プルネラ家の曾祖父である、ラファエル・アルバレス・ラリンデにまで遡ります。マラカラ農園の初代オーナーであるアルバレスには、ラファエル、ホルヘ、カルロスそしてサミュエルの4人の息子がいました。この中のサミュエル・アルバレス・アンヘルがマラカラ農園を引き継ぎ、農園は更にフランシスコ・アルトロ、エマ・ノエミそして、サミュエル・アルバレス・メサに譲渡されました。

後に、マラカラ農園は3分割されアルバレス・メサの家族に1つずつ分けられました。Aゾーンはサミュエル・アルバレス・メサとその妻マリー・プルネラ・デ・アルバレスに与えられました。今日、彼らの5人の子供の1人であるホセ・ギィジェルモ・アルバレス・プルネラ(4代目)が農園を経営しています。
マラカラのオーナーは代々、学校や診療所建設のために土地を寄贈して、地域に貢献してきました。アルバレス・プルネラ家は経済支援を通して学校や診療所設立に尽力しています。5家族は農園に定住し、35人の社員と140人の収穫期における季節労働者を雇っています。さらに、地元市場向けにストロベリー、プルーン、ラズベリーそしてピーチを生産し多角化を計っています。
1930年から1970年にかけてアルバレス家の祖先はすでに“マラカラ 5,000パイ”ブランドで主にドイツへ輸出していました。船積みはアルバレス・エル・モリノ社を通じて行われました。マラカラ ロテAはエル・ボルボジョンのミルで精製処理されますが、ここはアルバレス・ラリンデ家の血筋であり、アルバレス・エル・モリノの伝統を継承するところです。

経歴
ラファエル・アルバレス・ラリンデは、1860年コロンビアのメデジンに生まれ、1889年エル・サルバドルに移住しました。彼はエル・サルバドルコーヒー産業の先駆者で、試行錯誤を経てコーヒー栽培とその精製で大成功を収めました。また、それだけでなく、社会問題にも積極的に取り組みエル・サルバドル人から愛され、尊敬される存在でした。
祖父のサミュエル・アルバレス・アンヘルと父親のサミュエル・アルバレス・メサは勤勉と社会貢献というアルバレス一族の伝統を守り続けました。

マラカラは、アルバレス一族がサンタ・アナ火山の山中で所有した最初の農園の1つで、ラファエル・アルバレス・ラリンデは日除け樹「PEPETO」の下でブルボン種を栽培しました。それ以来、マラカラは当地で最高のコーヒーを生産する農園の1つに数えられています。

元々の農園は90年代に3分割されて以来それぞれ独立して運営されており、マラカラ ロテAはアルバレス・プルネラ家が守り続けています。

 Finca MALACARAの農園主ギジェルモ氏とEL BOLBOLLONの社長エドゥアルド・パカス氏は親同士が従兄弟。共に4代目のファミリービジネスで、安定した継続的な取引を望んでおり、ワタルとは今年が5年目です。

 J.Hill年間約12万袋取り扱っており、内、スペシャルティは5000袋。アイダさんは09/10クロップから精選をJ.Hill(Jasalが有機精選を停止)に依頼するようになってから、アドバイザー兼スペシャルティコーヒーの販売を担当するようになった。それまでJ.Hillはスペシャルティコーヒーとしての販売はなかった。この時点で倉庫には8万袋が保管されており、また、J.Hillは今年からCOEの認定保管ミルとなった。COE用コーヒーが入荷する前に、取り決めで10/11年度契約分は出荷することになっている。

テキスト ボックス: オーガニック用 テキスト ボックス: ナチュラル仕上天日乾燥 テキスト ボックス: 汚水浄化プール(4段階) テキスト ボックス: 苗床

アイダさんはJ.Hillが所有する下記6か所(標高は1300m以上)の農園の内、標高1400m以上でアイダさんの品質基準を満たしたコーヒーだけを“アイダ・バトル・セレクション”の冠で販売していく。アイダさんのコミッションはFOB価格の10%で価格に含まれています。(アイダさん所有の4農園は精選料だけJ.Hillに支払っていますが、乾燥は全てアフリカン・ベッドを使用している。)
@El Majahual(Los Naranjos地区)
Bourbon主体 一部マラカラ(Tablon Quebracho)標高1500m前後)約100袋
ABuenos Aires(Santa Ana地区)標高1300m〜

    Bourbon 3000袋
BSierra Nevada(Los Naranjos地区)

    Bourbon主体
CLa Florida(Los Naranjos地区)
    Bourbon主体
DPlan de La Butea(Cerro Verde地区)
    Bourbon主体 一部Bourbon Anaranjado y Amarillo(Tablon Miramar)
ESan Jose(Santa Ana地区)
    Bourbon主体。
上記農園は全て標高1300m以上に位置し、一部、パカスやカツアイ、カツーラが植えられていますが、当然分別されている。
日本の自家焙煎店がSan Joseを多少買い付けしています。

価格は昨年のNYCが¢200までは¢225(ブルボン)〜¢275(パカマラ)で販売していたが、12月に入り¢200台の維持が確定した時からディファレンシャルを設けた。Washed以外は全て手作業なので精選料が高くなる。
A.Different Sections Blended(農園括り)
  YNC + ¢70 Washed
         ¢85 Pulped Natural
         ¢90 Natural
B.Specific Section(農園内の区画括り)

  NYC + ¢80 Washed
         ¢95 Pulped Natural
         ¢90 Natural
         ¢500 Sumatra 

今年の販売量は5000袋。(ナチュラル精選1385袋、75袋がスマトラ精選/オーストラリアのセブン・シーズ、残りはWashed
当社との取引は、前日NYCの終値で価格を決定する。
今回、El Majahual(農園括り)、Buenos Aires(区画括り)、Sierra Nevada(区画括り)、La Florida(区画括り)のWashedを各25袋買い付けました。

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