パレスティナ
今やコロンビアのスペシャルティコーヒーを伝える上で欠かすことのできない産地となったウイラ県。明るくフルーティな風味は世界のコーヒーバイヤーを魅了しています。そのウイラ県の南端に位置するのがパレスティナであり、カウカにも近いMacizo Colombianoを形成する山脈の一群に数えられます。県都ピタリートへ続く源流が流れ、豊富で清潔な水資源と多様な生態系を内包しています。入り組んだ山々では2-3Haほどの小規模な農家がコーヒー生産を営み、農協を中心とした自治体によるコーヒー生産が基本となっています。自生するクルミやグアヤカンの木々をシェードに用いた日陰栽培が多く、比較的寒冷で多雨なマイクロクライメットは、ピタリート周辺とも異なる風味特性へ寄与していると言われています。