ボリビアコーヒーの背景
ボリビアコーヒー生産地は大きく南ユンガス(タケシ)と北ユンガス(カラナビ、コロイコ)に分けられます。もともと ボリビアではアルティプラーノと呼ばれる、ラパス近郊の高原地帯がスペイン人入植者によって開拓されました。そこは金、銀、すずなどの鉱山資源は豊富にありましたが、4000mに近い冷涼で過酷な環境は農業には適しませんでした。そこでアルティプラーノの住民たちは、肥沃で気温も穏やかで過ごしやすいユンガス地域に「降りて」きました。
先にコーヒー生産が栄えたのはタケシなどラパスに近い場所でしたが、よりコーヒーに適したコロイコやカラナビに次第に産業が移ってきました。そしてカラナビはボリビアコーヒーの首都と呼ばれ、同国コーヒーの一大集散地となりました。