フィンカ・フィデルス
フィンカ・フィデルスは、ウエストバレーのサン・ルイス・デ・グレシアの標高1550mに位置する家族経営の小規模な農園です。50年以上に亘ってコーヒー栽培を専業しており、現在はルス・マリーナさんが9人の子供たちを育てながら農園を切り盛りしてきました。
フィデルス農園は、夫のフィデルが父親から土地の一部を譲り受け、愛情と情熱を注ぎ、父からのコーヒー生産のノウハウを受け継いできた農園です。残念なことに、フィデル氏は67歳で亡くなり、それ以来留守・マリーナさんと3代目になる息子のルイス・アントニオさんが中心となりこの農園を守ってきました。
農園には代々カトゥーラやカトゥアイといった伝統的な品種が生産され、彼らも代々ノウハウを受け継いでいるこれらの品種の生産にこだわってきましたが、コーヒーの更なる品質の向上を目指して、ウエストバレーを中心に高い評価を得ているサンロケ種(ケニア種)へ挑戦をしました。そして今回初めてCup of Excellenceに参加したのも、次世代へ農園を繋いでいく挑戦の1つでした。