サンチュアリオ農園
サントゥアリオ農園はカウカ県ポパヤン高原に位置し、南東にはプラケ火山(標高4,646m)を望みます。農園主カミーロ・メリサルデ氏は、古き良き時代のコロンビアマイルドコーヒーの復活を目指し、なおかつ完全にサスティナブルな条件のもと、一から農園を設計し1999年に農園作りをスタートさせました。サントゥアリオ農園では「至高のコロンビアマイルド」を目指し、苗木の播種から収穫、精選にいたるまで非常に高いクオリティを持った作業マニュアルを作り上げ、スペシャルティコーヒーに専業する先駆的な農園として多くのコーヒー愛好家から注目を集めていました。
しかし2009年以降この地の厳しい気候条件が仇となり、多雨、日照不足、湿度の上昇など予期せぬ気候に見舞われ、収穫量が激減します。こうした状況を打破するために投じた肥料も、大雨が洗い流してしまった事も数多く、生産コストばかりが掛かってしまう状況。また、当時は現地で活発化していたゲリラの問題も拍車をかけ、思うような手入れができない状況も続き、サンチュアリオ農園のコーヒーは危機的な状況となります。
そうした中でも農園の生産体制を見直しながら、管理の行き届く範囲の栽培面積へ縮小。区画と栽培の適正品種の選定、シェードツリーや土壌の保全を徹底させ数年がかりで農園を復興させ、現在までサンチュアリオ農園を継続させています。
この時の様々な試行錯誤が今のサンチュアリオ農園を支えるノウハウとなっており、現在の彼が世界中のパートナーとチャレンジしているサンチュアリオ・プロジェクトの礎になっています。