ホンジュラスの秘境地
チャギーテ地区は、ホンジュラス・ラパス県北部、モンテシージョ山脈の奥深くにある、標高2,000mにも及ぶ集落です。マルカラから車で約2時間、舗装の整っていない山道が続きます。車が大きく揺れるほどのガタガタした道を進みながら、少しずつ標高を上げていくと周囲は深い山々に包まれ、街の空気とは全く異なる静けさへと変わっていきます。高地特有の冷たく澄んだ空気に包まれたこの集落には、自然と心が穏やかになるような時間が流れています。
もともと牧草地として利用されており、コーヒー生産地としては無名だったチャギーテ。そんな地域に可能性を見出したRaga CaféとIHCAFEが2010年頃、地域活性化プロジェクトの一環としてコーヒー栽培をスタートさせたことが、この産地の始まりです。
現在は約18名の生産者とその家族が暮らし、日々の生活を営みながらコーヒー栽培に励んでいます。急斜面に広がる農地と昼夜の寒暖差が大きい高地ならではの環境は、チェリーをゆっくりと成熟させ、豊かな風味を生み出します。また、生産者たちは乾燥場やミルなどの設備を共同で利用するだけでなく、それぞれが培ってきた知識や経験をコミュニティ全体で共有しながら、品質向上に努めています。
恵まれた自然環境と、生産者同士が支え合いながら育てる地域一体型のコーヒーづくりこそが、チャギーテの大きな魅力です。