エフライン氏の歩み
マチョ農園は、コスタリカの首都サンホセから南へ向かった先、タラス地方に位置するレオン・コルテス県サンタ・ローサ地区にあります。標高1,900mの高地にあり、冷涼な気候や山からの風、豊かな降雨、砂質土壌など、この土地ならではの環境の中でコーヒーが育まれています。高地ではチェリーがゆっくりと成熟するため、甘さや風味が蓄積され、透明感のあるクリーンなカップに繋がるとされています。
この環境下でコーヒーを育てているのが、エフライン・ナランホ氏です。エフライン氏は、幼少期からコーヒー農園に囲まれて育ちました。両親は17人の子供たちとともに農園を営み、収穫、管理、生産までを家族総出で行っていました。収穫には厳密な基準が設けられ、「チェリーはブドウのような紫色でなければならない」と父親から教えられ、完熟したチェリーだけを選ぶことを徹底していたと言います。幼い兄弟たちが収穫を手伝えるよう、母親が20粒ほどのチェリーを入れられる小さな袋を縫って渡していたというエピソードも残っています。
14歳になると、エフライン氏は父親から小さな土地を譲り受け、そこから自身のコーヒー栽培を始めました。しかし、その後、家族を支えるために所有していた土地を売却し、アメリカへ移住。約10年間、コーヒー生産から離れることとなりました。それでも故郷へ戻り、再びコーヒー生産に携わりたいという想いを忘れることはありませんでした。その強い想いを胸に2004年に故郷へ戻り、放棄されていた畑を購入します。これが、現在のマチョ農園の始まりです。「マチョ(Macho)」はスペイン語で「金髪」を意味し、エフライン氏の特徴にちなんだニックネームが農園名の由来となっています。