地域活性の為につくったミル
エルサル・デ・サルセロ ミルは、リカルド・ペレス氏、マルビン・ロドリゲス氏、フェリペ・ロドリゲス氏の3人のコーヒー生産者が≪エルサル・デ・サルセロ グループ≫を組織し、ウエストバレー地区でも最も標高が高い、サルセロの町に共同設立したマイクロ・ウエットミルです。彼等はサルセロ地域全体のコーヒー産業を活性化するべく、グループ組織という形を取っている事がエルサルの特徴の1つです。また、この地域はコーヒー生産エリアとしては比較的寒冷で、コーヒーではなく酪農や野菜の生産地として知られた土地でした。しかし、そうした土地の微気候は太平洋・大西洋双方から風が吹きこみ交わる特異な気候を有し、この素晴らしい気候条件で育ったコーヒーに地域活性化の可能性を感じていたそうです。
今では約50件の小規模生産農家がエルサル・デ・サルセロ ミルを利用し、2009年からは、ドライミル(脱殻設備)も備え、栽培から水洗処理、袋詰め、輸出まで一貫した生産が行われております。