夫婦の第2の人生
ファゼンダ・トラピアを営む夫婦(レナートさんとアンドレアさん)は、元々はITと保険会社というコーヒーとは異なる仕事に従事していました。2人は2005年、引退を機に、夢であったコーヒー生産者として第2の人生を選択しました。彼らが農場を購入したとき、彼らはアンドレアさんの母親が生まれ育ったブラジル北東部の農場に敬意を表して、同じトラピアという名前に変更しました。農園は元々バエペンジ市の市長が所有していた土地で、購入した当初は20000本のコーヒーが植えられる程度の土地(200袋にも満たない規模)で、ブラジルの一般的なコーヒー農園としてのインフラは全く整っていませんでした。時間を掛けて農地を開墾し、現在は19万本のコーヒーノキが育てられています。農地も70Haまでコーヒー生産を広げ、コーヒー農園として成り立つ十分な規模に育ててきました。また現在は息子のルーカスと共に、スペシャルティコーヒーの生産に注力し、生産処理を行うための様々な設備も整え、品質の高いコーヒーが生産できる素地を整えています。