サンタ・アナ農園とアマティージョ農園
サンタ・ロサ県プエブロ・ヌエボ・ビニャスに位置するアマティージョ農園は、テクアンブルロ火山とパカヤ火山の二つの火山に挟まれ、ラ・ガビア山に隣接する風光明媚な農園です。標高1600メートルに位置し、フライハネス地域に属する湿潤な熱帯雨林に囲まれています。1983年に現オーナーフェルナンド氏の父であるロベルト・ディアス氏によってコーヒー生産が開始されました。当時は林業が営まれていた農地をリノベーションし、ロベルト氏が30年間、情熱を注いできたのがアマティージョ農園の前身となるサンタ・アナ農園です。後に、このサンタ・アナ農園は、サンタ・アナ農園・イドリア農園・アマティージョ農園・シエリート農園の4つに分割され、次世代であるフェルナンド氏とその兄弟たちでコーヒー生産が続けられています。
ロベルト氏は、この地域に自生するグラヴィレアや松やヒノキ、オークといった木々をシェードツリーとして残し、共存する形でコーヒーの木を植栽し、この土地の特性を反映する唯一無二の風味を目指しました。コーヒーの品種においてもブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ、パチェなど多品種を生産し、唯一無二の風味を目指すロベルト氏のマインドは今なお受け継がれ、現在では、ゲイシャやパカマラ、SL-28、エチオピア、マラカトゥーラ、オバタンなど数多くの品種を生産する独自の個性を持ち合わせる農園としても広く知られています。