創業者トミオ氏のレガシー
農園の創業者であるトミオ・フクダ氏は、1930年代にブラジルへ渡りパラナ州の農家を営んでいた両親のもとに生まれ育ちました。トミオ青年は家族と共に農業に従事したのち、電気通信技師としてサンパウロへ移り住みました。初めて日本を訪れたのは1976年、23歳の頃。政府支援の下で、技術系専門職のインターンシップで2年間日本で働く機会がありました。ブラジル帰国後も、現地日系企業に従事し、工業製品の生産管理を専門にトヨタやホンダなどの工場施設の訪日視察なども経験したキャリアを持ちます。
30歳を過ぎたころ、結婚や長女の出産も契機のひとつとなり、いつか自分たちが生まれ育ったように農家として大きな大地で暮らしていきたいという夢を求めて、1984年にサンパウロを離れる決断をします。5月にセラードへ移り住み、ゼロから農場を設立。その年の12月に最初の苗木が植えられ、トミオ氏のコーヒー生産者としてのキャリアがスタートしました。
エンジニアとしての経験を農園経営に取り入れたトミオ氏は、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)、そしてKAIZEN(改善)をスローガンに、熱意と勤勉さを大切にコーヒー生産を続けてきました。また、革新や技術への投資を惜しまないトミオ氏の姿勢と日本的な経営哲学は、自然と高品質なコーヒー生産に向かい、スペシャルティコーヒー黎明期において先駆的な農園としてその名を広げました。
常に農園に足を運び、木々の状態の把握やメンテナンスを怠らないトミオ氏の姿勢から、日本においても長年に亘ってトミオフクダのコーヒーは愛されてきました。