中米編!

こんにちは。瀬下です。
連載4回目は、『インドネシア編』です。

SCAJワタルブースの目玉の一つです!
今日は、中でもアチェ地区を掘り下げてみます。

インドネシアは、農家=1ha前後の規模がほとんどです。
また土地の所有を認められない(認められにくい)ため、
アチェ地区は農園単位は存在できません。

また、地域の特性上、農家同士の繋がりが深く、
地場の土壌が非常に良いために、徹底した管理を行う必要が無いのも
この地が農園としての機能を必要としない一因でもあります。

そのため、コレクターと呼ばれる中間業者が大きな支えとなり、
ロットを形成し、精製会社へコーヒーを持ち込んでいます。
その集荷状態はチェリー、パートメント、グリーンと
地区ごとによって違いはありますが、どこまでトレースを求めるか、
どこまで品質の安定を求めるかが、大きなポイントです。

アチェ地区は、リントンと比べコーヒーを栽培して10数年ほどの
新しいエリアなので、まだまだビジネスとしての流通網が十分ではありません。

アチェ地区、2001年までアチェ特別自治州と呼ばれ
インドネシア北端にあり古くから貿易の拠点となっていたこともあり
ACEHのスペルは、A=アラブ、C=チャイナ、E=ユーロ、H=ヒンドゥーから
来ていると言われていたりもします。(ちょっと言葉遊びみたいですが・・・。)
また植民地時代から続いた独立運動などの様々な政治的な歴史もあり
インドネシアでもかなり特異な地域でもあります。

現地のコレクターも直接メダンとアチェを繋ぐことのできる人間も少なく
スペシャルティの開拓、ひいてはマイクロロットの開発に着手できなかった土地なのです。

そんなアチェで今年開拓をしたマイクロロットは
タケンゴンの1600mという高地、最高のマイクロクライメットで収穫されたロットです。
コレクターレベルでも、比重選別などは済んでいるのですが
これをメダンの精製会社に運び、比重選別とハンドピックを2回の特別な選別を行い
スペシャルマイクロロットとなったのがSCAJでご紹介する『アルールバダ』です。

当日は、是非アルールバダを目当てにいらして下さい。

東京本社 瀬下