みなさん、こんにちは。コスタリカの酒井です。

昨年10月にスタートした駐在員生活も早半年が過ぎ、あっという間にコスタリカのコーヒー収穫期も終わってしまいました。3月中旬でも最後まで収穫していたのは、タラスの高標高エリアでした。
このタラスエリアは、コスタリカで最も大きなコーヒー産地でありながら、近年、標高2000m近い場所にコーヒーが新植が進んでおり、新しい農園、新しいマイクロ・ミルが誕生、チャレンジ精神が衰えません。(こうした新農園は、以前は牧草地やリンゴ園だったりしたところが多いようです)

そんなタラスエリアの中から、私酒井が今回ぜひともご紹介したいのが、そうした新規開業マイクロ・ミルのひとつ、
『La Pastoraマイクロ・ミル』です。

La Pastoraは、2013年にスタートしたマイクロ・ミルで、農園の最高地点が標高2000m。生産者のマイノル・エスキベル氏(Minor Esquivel)は小学生のお孫さんがいるほどのお歳ですが、3年前に自身のマイクロ・ミルをスタートさせました。小さなパルピングマシーン、乾燥はアフリカンベッド。ウォッシュド、ハニー、ナチュラルを作り、さらに新しいプロセスも実験・研究中です。(この新しい研究はすごく期待大です)

収穫期には、家族総出でミルの仕事をし、農園主自らチェリーの荷卸し、奥さん、娘さんがパルピング、家族みんなで乾燥中の豆を丁寧にハンドピック。いつ訪問しても、マイノル氏は仕事中。作業着姿にカウボーイハットで出迎えてくれます。
なんと最盛期の2月末からは、家族でミルの片隅で寝泊まりしていらっしゃいます。

私酒井は、まだ半年しかこの国に住んでいないので、まだまだ知らないことだらけですが、コスタリカのマイクロ・ミルのオーナー家族でここまで現場の仕事をする方はまだ他に伺ったことがありません。
力仕事も多いし、炎天下の中でハンドピックとか、大変な仕事だと思いますが、それにもかかわらず、私たちが訪問すると、いつも満面の笑顔ですごく歓迎してくださいます。

家族みんながコーヒー栽培を楽しんでいらっしゃる、コーヒーづくりへの愛情が伝わってきます。


そんなわけで、個人的にはとても気に入り、ぜひ取扱いできたらと思っていたLa Pastoraのコーヒーですが、どんなにいい農園、いい人でも、カップが良くなければ買い付けできないのが辛いところ。価格も安くはないし、円安だし、果たして厳しい弊社テイスターたちに納得してもらえるのか。。。

そうして迎えた2月の現地買い付け選考。

不安は杞憂だったみたいで、日本のマイクロロースターさんや弊社テイスターからも高い評価をいただき、(むしろ私の点数より高かった…)そして無事に買い付けが決まりました。

そういうわけで、今回ようやく満を持してLa Pastoraマイクロ・ミルの紹介記事をできるようになりました。
買い付けたニュークロップは、La Pastora『ブラックハニー』『ゴールデンハニー』です。
どちらも8月ごろ入荷予定。もちろん、オンラインショップでも取扱います。

そして今回、昨年トライアルで買い付けた『La Pastoraゴールデンハニー』をオンラインショップでも取り扱うことに決まりました!
購入会員の方にはぜひ一度、お試しいただけたら幸いです。

これからもLa Pastoraを通じて、コスタリカ・タラスの新しいスペシャルティコーヒーをご紹介して行ければ、と思っています。よろしくお願いいたします。


↑パーチメントのハンドピック時にマイノル氏が座っている椅子です。

La Pastora『ブラックハニー』の商品ページはこちら(リンク)