こんにちは。
コスタリカの酒井です。
今日は、8月に訪問してきたペルーの農協、セコバサ(CECOVASA)をご紹介をいたします。

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今期も継続買い付けしました!

<ペルーってこんなところ>
ペルーといえば、マチュピチュ、ナスカの地上絵。日本人なら誰もが知る有名な観光地ですよね。あとは、湖の上に草で編んだ島に人が暮らすチチカカ湖(Google検索)もTV等でご存知の方も多いのでは? また話は飛びますが、フジモリ元大統領(wikipedia)をはじめ、日系移民が多く住んでいる国でもあります。
 それから、これは多分日本ではあまり知られてないと思いますが、「ペルー料理」は世界文化遺産に認定されています。その背景には、海から標高5000mの山、太平洋、アンデス山脈、アマゾンと多様な自然があり、そしてインカ帝国の子孫である先住民からヨーロッパ系移民、アジア系移民まで、多様な文化の出会いが掛け合わさり、奥深いペルー料理を生み出したのだと言われています。私が暮らすコスタリカにも、ペルー料理レストランは結構たくさんあって、日本食やイタリアンなどと並んで料理の一ジャンルになっています。特にセビーチェ(生魚のマリネ)は小さな専門店が街角にあって、完全に根付いたポピュラーな料理の一つです。
カウカウという肉じゃがのような料理 アルパカのステーキ ニジマスのフライ インカコーラというジュース

コーヒーは、生産量350万~400万袋(60kg)で、世界では10位前後、南米ではブラジル、コロンビアに続く3位。ソフトな味わいで、知名度のある産地の一つですね。生産者のほとんどは、先住民の小規模生産者です。元々農薬も化学肥料も使わなかった農法を背景に2000年前後から現在に至るまで、多くの生産者・農協が有機栽培認証とフェアトレード認証を取得し、ペルーは有機栽培コーヒー、フェアトレードコーヒーの主要な産地になっています。

<隠れた(?)ペルーのスペシャルティコーヒー>
 そんなペルーでは、残念ながらCOEが開催されたことがありません。そのため、スペシャルティコーヒーの観点では、まだまだ知られていないことの多い国ですが、実は、世界にその隠れた姿を一瞬見せたことがありました。
それは今から6年前の2009年のニューヨーク。弊社松元が参加したイベント、Rainforest Alliance Cupping for Qualityでの出来事。PeruのWilson Scaticona Larico が世界各国のRA認証コーヒーの中で2位の得点を獲得。そして、翌年にはSCAA Coffee of the Year 2010にもこのコーヒーが選ばれました。

(Rainforest Alliance Cupping For Quality 2009の結果)
http://www.rainforest-alliance.org/sites/default/files/site-documents/agriculture/documents/results_dec2009.pdf
(SCAA Coffee of the Year 2010の結果)
https://www.scaa.org/PDF/SCAA%20Press%20Release%20Archives/SCAA%20-%20Coffees%20of%20the%20Year%20Winners%202010%20Press%20Release%20-%20FINAL.pdf

世界中の有名なトップスペシャルティコーヒー生産者の中で輝いたペルーのコーヒー。松元は「まさにゲイシャのような味だった」といいます。
そして、生産者Wilson Scaticona氏は、実は、小規模生産者で、ペルー南部、ボリビアとの国境近くのサンディア渓谷に暮らしている人物でした。結局Wilson氏のコーヒーは買い付けすることができませんでしたが、これをきっかけに、「いつかこのエリアでスペシャルティコーヒーを探したい」という思いが生まれ、それが2013年から取り扱っているペルーのコーヒー、CECOVASAにつながります。

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つづく