明けましておめでとうございます。ワタルの瀬下です。
新年1回目のブログは、『エチオピアの伝統的な飲み方を体験してみよう!』です。
エチオピアでは、現在も大切な客人を迎えるときや、祭礼などに際して伝統的なコーヒーセレモニーが執り行われます。
コーヒー発祥の地と呼ばれるエチオピアの飲用方法、自宅でも気軽にできますので試してみてください。

それでは、写真を見ながら解説スタート。
①焙煎
このセレモニーでは、生豆を水で洗った後、凹型に窪んだ鍋の上で“メクヤ”と呼ばれるスプーンのような物で撹拌し、万遍なく煎り上げます。
因みに、セレモニーの始めにお客様には“コロ”と呼ばれる麦を煎った菓子やポップコーン、もしくは“ダボ”と呼ばれるパンが振る舞われます。
日本の家庭でやるならば、フライパンとオタマで代用といったトコロ。煎り上がりは、お好みのようです。

 

②粉砕

煎りあがると、客人一人ひとりの前でこのコーヒー豆を揺すって芳香を楽しんでもらいます。
その後、すり鉢で豆を粉砕していきます。日本のすり鉢のような感じでなく、叩き潰す粉砕方法ですね。

 

 

 

 

 

③抽出
抽出は、ビーカー型の陶器のポットで行われます。まず、ポットに水と挽いた豆を投入し、火鉢にかけて湯を沸騰させます。(一部の地方では、これにバターや塩を加えます)
そして、湯呑のようなカップにコーヒーを注ぎ提供します。因みに、バターや塩を入れない場合には、飲む際に砂糖を加える事も出来ます。

 

 

 

④マナー
最初のカップは、最も敬意を払われるべき人(通常は最年長者のようです)に注がれ、その後も優先順に注がれます。
全員が飲み終えたのを見届け、カップを回収します。
そして抽出用のポットに水を足し二番煎じを沸かします。(その間にカップを洗います)
一番煎じ『アボル』二番煎じは『トナ』三番煎じは『ベレカ』と呼ばれています。
昔からのしきたりでは、通常は二番煎じまでですが、客人からの求めがあれば三番煎じもされるようです。
子供たちは、アボルが強いため初めはトナやベレカから飲むようです。

⑤ごちそうさまでした
最後に最年長者より接待側の一家へ感謝と祝福の言葉が捧げられセレモニー終了となります。

是非、ご家庭や店舗でもやってみて下さい!(^^)!

という事で、次回は『セレモニーをやってみた!』をお届けします!お楽しみに(^0^)

また、昨年出張したエチオピアの様子は『海外出張レポート~イルガチェフェ コンガ農協~』