(収穫体験記 その2)
(前回はこちらのリンクから

さて、ワタクシ酒井、35歳にして人生初めてのコーヒー収穫体験。
今回、体験させていただいたのは、ハニーコーヒーで有名なブルマス・デル・スルキの
Beneficio農園。(Beneficioというのは、ミルのことです)

ブルマスがあるのは、セントラルバレーというエリアで、
実は、私のアパートから路線バス2本(バスでも1時間前後)でついてしまうという
すごく身近なところにあります。

収穫作業は夜明けの朝6時からスタート。
(これに限らず、コスタリカの朝は早いです。学校の始業は朝7時!)
完全歩合制の仕事なので、6時にみんなが揃うわけでもなく、
ゆっくりくる人もいたり、逆にもっと早くから始める人もいます。
やって来た収穫人に収穫チームのリーダー・ハビエルさんが、一人ずつ、木の列を振り分けます。
振り分けられた列の木を1本ずつ収穫していって、最後までたどり着いたら、
今度は別の列が割り当てられます。
ちなみにこの農園で働く収穫労働者たちは、みんなニカラグアからやってきていて(宿舎は無償提供)、
夫婦+子供の家族全員でやってくる人もいます。(子供たちは農園の中で遊んでいます)


腰にかごを巻けば、見た目は収穫人? 早速、作業スタートです。
夜露で葉が濡れているので、カッパは必需品です。あと、摘んだ実を貯める袋も。

この腰にカゴに8割方摘んで、1カフエラです。1カフエラいくら、で賃金が決まっています。
(カフエラは、体積の単位で約20リットル、重さでいうとだいたいコーヒーチェリー13キロくらいになります。
1カフエラから最終的に約5ポンド(2.25キロ位)の生豆ができると見込まれます)

枝には、赤く熟した実が。赤というより、赤紫がかった、見るからにおいしそうな実もあります。
どうせなら、カゴいっぱい赤紫色で染めてやりたい、そんな気持ちも湧いてきます。。。

ブツブツと考えながら、枝から枝へ手を動かし、木の周りを一周して、1本目の収穫終了。
しかし、実の付いた枝は上から下まで、ぐるっと360度あるので、
どの枝は収穫済みでどれがまだなのか、途中からわからなくなってきます。

一番困ったのは、一番赤紫色のをとると、さっきはまだまだと思えた実も赤紫色に見えたり、
でもつまんでみるとすごく硬かったり、取ってみたら見えないところがまだ白かったり…
(良く熟した実は、力をかけずに簡単に木から外れます。例外もありますが)うーん、迷う…

そして、隣の木に移るとさっきの木とは違って、これはほとんど緑色。よーく探して1粒2粒収穫、と。
何が違うのか、隣同士でも木によって全然状態が違います。不思議。

そんなこんなで何本かこなして、カゴを見てみると、え? まだこれだけ?
うーん、結構時間かかっているはずなのに、まだ底のほうにしかチェリーがありません。
しかも、熟したのだけを選んでいるつもりなのに、結構ばらつきあるなあ、、、
取ったつもりはないのに、葉っぱや緑の未熟実も結構入っているし。

 

 

 

 

 

 

 

↑収穫する前

 

 

 

 

 

 
↑収穫した後
(カメラではわかりにくいですが、残した実は触ると固く、まだ熟度が完全ではないようです。
目ではわかりにくい、微妙な違い!)

(つづく)