こんにちは。瀬下です。
弊社が今期よりコスタリカのコーヒー機関であるICAFE、輸出業者であるCoffee Experts社と取り組んでいるCasas de La Alegria基金のご案内です。

このプログラムはコーヒー農園で働く労働者やピッカーの子供たちに対して、教育や健康支援・学童保育などを目的とした学童・託児所を作るプログラムです。2014年よりICAFEとユニセフが主導で開始され、現在タラス、コトブルス、グレシアの3つの地域に21棟の託児所・学童を整備しています。34の農家がプロジェクトに賛同し、両親が農園で働いている間、子供たちはこの託児所で最大で週6日、1日4食の食事と学習を受ける事ができ、健康診断など健康面でのサポートも行われています。2019年は0歳から12歳まで732人の子供たちがこの施設を利用しました。2022 年までに更に1000 人の子供を受け入れる事を目標としています。

ICAFEでは、こうした子供たちの受け皿がある事で、季節労働者の雇用環境や生活面の改善・サポートに繋げたいと考えており、子供たちの健康と成長、農園に従事する労働者の雇用環境を改善する事で、持続可能なコーヒー生産の実現と品質の向上に繋げていきたいと語っています。

 

 

ワタルでは、今期カンデリージャ農園の生豆を輸出するCoffee Experts社を介して、このプログラムに参加し、金額の一部をCasas de La Alegria基金に寄付する取り組みを始めました。フェアトレードやJASなどの認証とは異なりますが、コーヒー生産の環境改善や将来を担う子供たちのサポートの為に、永続的に取り組んでいきたいと考えています。

我々も昨年、今年とコスタリカ訪問の際にスタッフが伺い、タラスに設立された託児所では、今年はピッカー、労働者のお子さんたち36人がこの施設を利用していました。訪れたタラスの託児所では、今後校庭を作ったり、キッチンも用意できるようにする計画で、手の洗い方を教えたり、塗り絵をしたり、子供たちの生活と成長をサポートしていました。政府の機関、保健所も定期的に立ち寄り、必要な設備が整っているか安全面も確認しているそうです。

 

今期はカンデリージャ農園のみ該当となり、カンデリージャの30KGカートンにはCasas de La Alegriaのロゴマークを付けております。来期以降も協力を仰ぎながら、少しずつ支援の幅を広げていけたらと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。