前回のブログにてホンジュラスの大枠でのコーヒー生産地とその特徴をまとめました。
今回はより小規模な生産エリアについて、まとめていきたいと思います。

今回は、【サンタバルバラ(山)】【ラ・パス】の2つのエリアについてまとめていこうと思います。

【サンタバルバラ(山)】


・サンタバルバラ県南東部。ヨホア湖西部のサンタバルバラ山周辺のエリア。多雨で湿度が高いエリアで、開花・収穫共に最も遅いエリアの1つ。標高1400-1600m台でスペシャルティコーヒーが生産されています。2007年のCOEでブレイクしたエリアで、その後ブレイクしたマドリッド一家のパライネマなどもこの産地です。収穫期は最も長く6月ごろまで掛かり、後半は開花時期と被る。湿潤で日中も霧に覆われる事も多く、低温多湿を好む病害虫(Ojo de Galo)を防ぐためにもシェードツリーなどはあまり見かけず、風通しを良くしている傾向がある。雨量は多い年は4000mmにも上り、同国内でも多雨なエル・パライーソよりも多く、線虫による根腐れ病(ネマトード)の耐性のあるパライネマなども一部で植えられている。
・主な収穫期は2月~6月 開花は5月以降徐々に


(主な生産者)
マドリッドファミリー(ドン・エステバン、フランクリン、レニン…)(エル・プラン農園、エル・サウセ農園、フロール・デ・カフェ農園など)ミゲル・モレーノ(エル・モレノ農園)など

【ラパス】※ラパス県ラパス、テパングアレ


・ラパス県の中心都市であるラパスから北上。コマヤグア県との境にあるのがテパングアレエリア。ちょうど盆地を見下ろすように山が立ち並んでおり、カリブ海側からの風を受け、20-25℃程度の比較的に温暖で乾燥した気候です。やや乾季が長く、収穫時期や開花時期も他のエリアに比べやや早い傾向がある。主に1500-1700m付近でスペシャルティが生産されています。土壌は酸性にやや傾いており、石灰や海藻系のアルカリ性肥料でバランスを取っている。また、風通しと日当たり(日照)に優れている生産エリアでもある。ICAFEのエリア区分ではコマヤグアエリアだが、非常に華やかなフレーバーを有している印象。
・収穫期は1-3月で開花は収穫後3月から始まる
・フローラル、プラムやオレンジなど思わせるフレーバーに少しスパイシーな印象があり、濃縮した甘さや香ばしいアロマを感じる。

(主な生産者)
アベル・メヒア(テパングアレ農園)、マルヴィン・メヒア(オスマンサス農園)、Rガメス(ククルチョ農園)など