こんにちは。瀬下です。今日はインドネシアのお知らせです。

ワタルがインドネシアのマイクロットの取り組みを始めたのは2013年。
今年もインドネシアのマイクロロットが、到着しようとしています。

昨年の11月末~12月頭にかけて弊社の関根、正能がインドネシアへ趣き、
現地のコレクターと収穫の状況やクオリティの確認をし買い付けてきました。

買い付けたロットは大きく3銘柄。
タワール湖南西部、アチェ州タケンゴン地区のアルールバダ。
同じくタワール湖南西部、アチェ州ゲガラン地区のゲガラン。
トバ湖南部、北スマトラ州リントン、ドロッサングール地区のドロッサングール。
それぞれ数百人規模の小農家の手で作られたマイクロロットです。

以前にアチェ州について書いたブログです。
【SCAJ2013 Advanced Diversity #04 ~インドネシア編~】

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上がアチェ州のタワール湖、下がリントンのトバ湖

アルールバダ地区

上がアルールバダの農園風景。下がゲガランの農園。
また、少しずつ変化も見え、アルールバダやゲガランを取り扱うコレクターのミルでは、
ビニールを敷いたコンクリートパティオで最終の生産処理(乾燥)を行っています。
一方リントン地区では、ドロッサングールのムンテミルのようなビニールハウス型の乾燥場が多くなっています。
どちらも降雨によるクオリティの低下を防ぐ為用いられていますが、
リントン地区は、特に急な天候の変化の多い地区のようで、備え付けのハウス型の乾燥場になっているそうです。
そうしたところで管理のしやすさや品質など生産処理工程に求めるレベルも少しずつ向上しています。

ゲガランミル

上がドロッサングールのムンテドライミル。下がゲガラン・アルールバダのミル。
産地の原料価格は依然として高く、売り手市場が続いいます。
今秋のクロップ作柄は決して悪くないものの新規需要や大手のショートカバー、
加えて雨季の為、降雨が多くチェリーの完熟と収穫した原料の乾燥作業がはかどらない結果
依然、需給はタイトな状態が続いています。
そして売り手市場の中、生産者は特に努力無く売れる状態にあるのが市場の現状です。
しかしその中で、こうしてクオリティに対して挑戦し、真摯に向き合ってくれて、
高品質なロットを作り上げてくれた事。
非常に価値のある3種のロットだと改めて感じています。