日々のワタル WATARU DAYS

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2016-04-09T07:31:08

アンティグア:ルイス・ペドロ氏の挑戦

皆さんこんにちは。コスタリカの酒井です。

コスタリカをはじめ、中米各国では15/16年クロップの収穫期も終わり、早々に輸出期を迎えています。
皆さんへお届けするスペシャルティコーヒーは標高の高いエリアがほとんどで、2-3月の一番品質のいい収穫のタイミングの物ばかり。今は農園の倉庫でじっくりと熟成されているところです。

さて、今回ご紹介したいのは、私が敬愛するグアテマラ・アンティグアのNo.1アグロノモ(農学者・農業技師)ルイス・ペドロ・セラヤ氏です。温和な雰囲気で、積極的なPRとは無縁な方ですが、農園を見て、カッピングをすれば、コーヒーのレベルの高さは一目瞭然!! ワタルにとってかけがえのない生産者の一人です。
彼は、アンディグアにあるベジャ・ビスタという大きな農園の農園主でもありますが、アンティグアの多くの農園を再生・再興させてきた職人でもあります。
というものの、アンティグアは元々植民地時代にグアテマラ総督府があった場所で、コーヒー農園のオーナーは富豪ばかりで、他の仕事などの都合で農園経営にはほとんど関われない人が多くいます。そこで、ルイス氏は彼らの農園を管理受託し、適切な施肥、シェード管理、カットバック、水洗処理や乾燥、カッピング評価に基づく改善を繰り返し、多くの農園を「アンティグア」の名前にふさわしい素晴らしいコーヒー農園に変えてきました。


ラ・フォリー農園(2014年10月撮影)

 農園では、コーヒーの木だけでなく、シェードツリーも等間隔に植えられています。雨季が始まる頃に、枝を打ち落とし、(雨季は曇りがちで日照時間が少ないので、シェードが要らない)シェードが必要な乾季にちょうど枝が広がるように計算されています。
また最近では、アンティグア近郊の小農家にも技術指導とマーケティングを提供して、彼らの支援活動にも取り組んでいます。

セラヤ氏が管理する豆はベジャビスタ農園で水洗・乾燥されます。
正面の山はアグア火山という火山です。

ミルにはスロードライの施設もあります

<<接ぎ木苗の新植>>
他に彼が取り組みはじめ、大きな成果をあげているものに、接ぎ木の技術があります。
接木とは、ロブスタの根にアラビカの木を合体させるもの。コーヒーの豆(種)から芽がでて、もやしのように小さいときに、ロブスタの根とアラビカの木をくっつけます。もともと、グアテマラのコーヒー生産者の一部では接ぎ木が行われていましたが、ルイス氏は、元々は根の病気であるネマトーザ(線虫)対策で接ぎ木苗を植えてみたところ、ロブスタの根がアラビカの2-3倍大きく、深く伸びるため、養分をたくさん吸い取り、木は大きく強くなり、その体力でコーヒーの大敵である「さび病」にも打ち勝つようになりました。もちろん生産性の高さは言うまでもありません。

  
接ぎ木をしたブルボン品種。樹勢の弱いブルボンでこれだけの葉の量と枝分かれ、凄いです!(2014年10月撮影)

<<2000m近くの高地栽培への取り組み>>
そして、今回ご紹介したい、将来に向けて楽しみなプロジェクトが、「高地栽培」への挑戦です。
元々アンティグア盆地の地形で、盆地の底にある市街地の標高が約1500m。従来の農園は市街地の周辺、標高1500-1600mくらいに広がっています。しかし、盆地を囲む山には2000mを越えるものもあります。
今回の取り組みは、そういった1800-2000m級の高地に新たにコーヒーを植え始めたものです。すでに少しずつ生産が始まっています。また、ルイス氏はビジャサルチやゲイシャなど他の国から持ち込まれた品種にも挑戦しています。


アンティグアの象徴、時計台の左奥にみえるのが、ブエナビスタ農園の高地栽培区画です(2016年3月撮影)

今度は逆に農園側からアンティグア市街を眺めた写真(2014年10月撮影)

 
左:ブエナビスタ農園1900mのビジャサルチ品種(2015年2月撮影)
右:サンフアン農園1900m近くのコロンビアーノ区画(2016年2月撮影)

そのプロジェクトの一つが、『サンフアン農園』、そして『ブエナビスタ農園』です。
オンラインショップでも今年からこの2農園のアイテムを新しいラインアップに加える予定です。
(オンラインショップへリンク:サンフアン農園・テキシク)
グアテマラで最も有名な”ANTIGUA”というブランドに頼ることなく、その可能性をさらに追及するルイス・ペドロ氏の挑戦。どんなコーヒーが実を結ぶのか、近い将来が楽しみです!

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