WATARU DAYS 日々のワタル

  • ワタルの日々

コロンビア出張記 Inmaculadaプロジェクト

こんにちは。ワタルの瀬下です。
今日はコロンビアの出張紀として、とあるプロジェクト農園の取り組みをご紹介しようと思います。


写真の生産者。見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。サンチュアリオ農園のカミーロ氏です。
ワタルとカミーロ氏とのお付き合いも、サンチュアリオのバージンクロップから今年で12年を迎えました。スペシャルティコーヒー黎明期から高品質なコーヒーの生産に従事し、裾野を広げてくれている生産者の一人です。
彼が2010年からスタートをさせた高付加価値品種の生産に特化した農園プロジェクトが、今回ご紹介するインマクラーダ・プロジェクトです。今回の出張でこのプロジェクト農園を訪問し、農園の視察と彼の生産する希少ロットをカップしてまいりました。


農園が位置するのはカウカ県の主都カリ。コロンビアで3番目に大きな都市です。この大都市の郊外1670m~2000mのエリアにインマクラーダ農園(1670m-1700m)、ラスヌベス農園(1750-2000m)、モンセラ農園(1700m-1800m)と標高違いの3つの農園区画で希少品種の生産が行われています。

主なバラエティは、スーダンルメ、ラウリーニャ、ゲイシャ、ブルボン、エウゲノイデスなど見慣れぬ品種ばかりですね。。
スーダンルメは、その名の通りスーダンのルメ・バレーで発見されたアラビカ・ブルボン系の原生品種と言われています。トロピカルフルーツやフラワリーなフレーバーが特徴的な品種です。


ラウリーニャは、ブルボン・ポワントゥとも呼ばれていますレ・ユニオン島原産のブルボン品種で、スリムで尖った形状が特徴的なコーヒー豆です。


エウゲノイデスは、これら原生品種とは少し異なり、アラビカ品種の祖先とされる品種です。コーヒーと言いますとアラビカ、カネファラ、リベリカと大別されますが、アラビカ種自体は、アンソニー種とエウゲノイデス種の交配種とされる研究結果も出ているそうです。この品種は、非常に特徴的なステビアのようなハッキリとした甘さがあるのが特徴的で、コーヒーの概念自体が変化するような特徴的な風味を持っていました。

彼はコロンビアの国立コーヒー研究機関であるCENICAFEを通じて、これらの品種を2001年よりサンチュアリオのガーデンで実験栽培を始め、インマクラーダ・プロジェクトの開始と共に本格的な生産に乗り出しました。

カッピングテーブルに並んだこれらのカップもいずれも90点前後と非常にエキサイティングなラウンドとなりました。高付加価値な為、なにぶん手の出しやすい価格帯ではないのですが、プロジェクト開始以降アメリカやアジアで毎年バイヤーの支持を得ているのは、こうしたカッピング評価に裏打ちされているのだと改めて感じさせてもらいました。


農園も非常に整備が行き届いており、道の両脇にはびっしりとレモングラスが植えられ、虫よけ対策も万全 (笑)前クロップから雨季のズレなどで収穫期がずれ込んでおり、まだ青いチェリーも多く、買付け段階まで整っておりませんでしたが、購入できれば是非一度紹介したいと思います。


希少品種もそうですが、この農園で生産されたレッドブルボンがとても素晴らしいクオリティで、マイクロクライメットや生産処理のレベル自体も非常に高い事を実感しました。

また、現在カミーロ氏は2020年に向けてサンチュアリオの新プロジェクトを進行させていますが、こちらは来年彼の来日に合わせてご案内できればと思っております。