WATARU DAYS 日々のワタル

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コロンビア出張記 Banexportの取り組み

こんにちは。瀬下です。前回に引き続きコロンビア出張のレポートとなります。
今回は、コロンビア国内の小規模生産者の品質向上に努め、スペシャルティコーヒーの市場を開拓するBanexportの生産者との取り組みについてお話を。


現在、ワタルで取り扱わせて頂いているHuilaなどのマイクロロット。この開拓におけるパートナーの1人がBanexport社です。彼らは生産者支援のためにコンペティションを開催、また試験農園での結果を生産者にフィードバックしクオリティ向上に積極的に取り組むエクスポーターで、同国のスペシャルティコーヒーを語る上で今や欠かせない存在です。焙煎やカッピングのスキルも高く、輸出業以外にもdittingやシモネリの代理店業務、ロースター業務も行っています。今回は、そんな彼らの生産者との取り組みを感じる事のできたシーンをご報告できればと思います。

彼らの新しい取り組みの1つに、ピンクブルボン・プロジェクトというカップクオリティが良く付加価値の高いコーヒーの生産を手助けするプロジェクトがあります。


今回訪問する事のできたアルト・デル・オビスポ地区のエスペランサ農園でも、今年1200本のピンクブルボンの苗を植えた光景を見る事ができました。このプロジェクトは、収穫までの3年間のサポートや収穫後の価格保証を約束する事で、各生産者に生産性の高い品種を植える事からカップ評価の高い品種を生産する事にシフトしてほしいと願い、スタートを切りました。
苗木同士の植樹間隔や、生産品種の選定などは、彼らが試験農園で培ったノウハウを元にBanexportの農技師であるエルキン氏を中心に技術指導が行われています。品質やカップクオリティ、またそれに伴う対価だけでなく、こうしたチャレンジは生産者にとってのモチベーションに繋がっているように、エスペランサ農園のアベリディオさんの表情から感じる事ができました。

また、発酵工程におけるアドバイスも農園によって適切に行われていました。そんな光景が見られたのはピタリートのルイス・アルフレッド・ジャグエさんのポルベニール農園。元々エル・ポルベニールでは、14時間のドライファーメンテーションを行いミューシレージの除去を行っていましたが、現在は20時間のチェリーでのファーメンテーションの後に、24時間のドライファーメンテーションを行っています。これによって、Sweetnessが向上し、84点程度のコーヒーだったが、86点レベルまで品質が向上したそうです。


上記のプロセスは、標高が1600m以下の低い農園が行うと気温も高くオーバーファーメンテーションになるところを、El Porvenirのような1700m台の高標高に位置する農園では比較的寒冷なためロングファーメンテーションのほうが合っており、こうした気候に合わせた発酵工程や生産処理へのアドバイスがなされていました。

各農園で現在のような高品質なコーヒーが出来上がる背景には、こうした生産者や農技師の方々の経験や改善があります。現在取り扱っているロット、そして今後取りつかうロットなど是非彼らの成果を味わって頂けましたら幸いです。