WATARU DAYS 日々のワタル

  • 海外出張レポート

パッセイオ農園へ行ってきました

こんにちは。瀬下です。
ブラジル出張で訪問した農園をいくつか報告をできればと思っております。
今日は、Webでも販売をしておりますパッセイオ農園のレポートを書かせていただきます。


今期パッセイオ農園では5月2週目から収穫をスタートさせていました。
最高標高1250mという、まるで中米の様な立地のパッセイオ農園。
農園は100年の歴史を持ち、創始者のひいおじい様はポルトガルからの移民。
現在の農園主であるアドルフォさんは、アルフェナスにある歯科大学に通い半年だけ歯医者をしていましたが、もともと農園の環境が好きだったこともあり農園で働く事に。今から35年前1984年の話だそうです。お父様は現在一線を退いたがアルフェナスに在住して御年92歳とのこと。アドルフォさんは、ブラジルスペシャルティコーヒー協会の前会長でしたので、SCAJでもお見かけした方はいらっしゃるのではないでしょうか。


パッセイオ農園は、1997年国連のグルメコーヒープロジェクトに選出された10農園の1つで、当時のコンペティションで1位となった名門(COEの前進)。1997年のグルメコーヒープロジェクトは、ブラジル全土・世界のコーヒーの歴史を変えたと言い、アドルフォさん自身もスペシャルティコーヒーへ100%考えが変わったと言います。

最近はカップクオリティをより向上させるために、優良な区画に関しては本収穫の2週間前に試験収穫を行い、カッピングを行った後に適切な収穫や生産処理を決めて本収穫に移っているそうです。今までは実ったチェリーのブリックスだけ測定し収穫の判断をしていたそうですが、現在の方法の方がよりマイクロロットを適切に収穫期の設定と生産処理できるとの事。
そうして収穫された収穫初期のブルボン パルプドナチュラルとナチュラルをカップさせて頂きましたが、レスティングの時間が経っていない事もありフレッシュさは残るものの、クオリティは初期とは思えないほど非常に良かったです。
※PNで1か月、ナチュラルで3ヶ月くらいのレスティングが一般的です。


また、農園にはエスプリメンタルエリアと言われる区画を設けており、43品種を5本ずつ植え、良い品種を探っているそうです。この区画で試験栽培を行い、品質やピッキングのタイミングなど適性を確認しながら、良いものはリノベーションして植替えていますが、現段階で商用にしているのは16品種との事でした。


その他、エリアごとの日照条件の検証や土壌に対する適正品種の検証、リノベーションを常に行っており、農園の区画マップで常に変更箇所を教えて頂きました。こうしたリノベーションが功を奏し、生産量が増加しており、今年はコンクリートパティオを増設して収穫に臨んでいました。


Webで販売しております昨年収穫のロットも少なくなっておりましたので、早めに積んで10月頃にはニュークロップをお届けできればと思っております。ぜひ今クロップも楽しみにしていて下さい。