- 駐在員レポート
2012-09-24T16:12:56
エクアドル / ペルー視察報告書 Vol.2
8月20日(金)
APECAPでのカッピング終了後、近くの農園を訪問出来る事となりました。
現地では、零細農家が大半を占めており、買取価格は彼らの生活に直接影響する事を再確認されられました。こちらではコーヒーの他にカカオも少量生産しており、隣のアフリカンベッドで乾燥されていた。農協での説明通り生活改善の為に品質に特化しており、その第一歩としてアフリカンベッドや苗床が整備されていました。
問題は水の不足で、雨水をポリタンクに貯め1 年かけて使っているのが現状。
この訪問を通じて、APECAP の様に品質改善に取り組んでいる組織と今後取組んでいけたらと心底願うばかりです。
8月21 日(土)
エクアドル最終日。前日のカッピングで評価の良かったEspindola という町へ。町と言うよりほぼ集落に近い、とても小さく静かな土地です。訪問したのはAPRICAIRO という地元の農協で、昨年のTaza Dorada2011 で1 位入賞している農協です。
このTaza Dorada は国内品評会で、今年は港町Guayaquil にて開催されました。
写真右下の青シャツの男性が代表のIlvar 氏、昨日評価の高かったカップを生産した農園のオーナーでもあります。Espindola は高地にあり、1,500~1,900mに96 人の全組合員の農園があります。
APRICAIRO 農協は、2007 年に設立され、ここから1 時間も下ればペルーに入ります。主にティピカが栽培されカトゥーラが少量。平均0.5ha/人で、収量は約5 袋(69kg 生豆)。2011 年合計では約290 袋の収穫量がありました。
今年は降雨によるかび病・病害虫の発生で、最悪の場合90 袋近くまで落込む恐れさえありますが、市場価格に影響されないように早く品質を安定させ、固定客を掴みたいと日進月歩取り組んでいる様子が伺えました。